認知症介護 ~食事~

認知症の方を介護するにあたり、食事の面において気に留めておくと良いものについてです。

どのように食べるか

口に入れて噛み、飲み込むという一連の流れをすることで、脳を活性化させることができます。点滴や鼻チューブで栄養を取っていた人が、自分の口で食べられるようになると元気になることは良く知られています。また、そのために歯科に定期的に通えたらなお良いですね。

決まった時間帯に、決まった場所で、同じ食器を使うという慣れた環境で食べることで安心することができます。欠食はしないようにしてください。

行為障害などでスピードが遅くても、本人のペースに任せるようにしましょう。一人で食べられるのであれば、無理に介助をする必要はありません。箸が使いにくいならばスプーンにするなどでも良いです。

また、介護者は正面に座ってしまうと食べる人が監視されていると感じるケースがあります。横に座って食べると良いです。食事をサポートする際は、下から差し出すようにしてください。

なにを食べるか

糖尿病などの合併症がなければ食べ物に制限はありませんが、バランスの良い食事が原則です。

活性酸素を抑制する抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンEなど)や、魚油(EPA、DHA)などを取ると良いとされています。

水分補給も忘れないようにしてください。便秘解消のためにも水分補給は重要です。直接飲み物を飲み込むことが難しい場合は、水分量の多い食べ物で取るようにしましょう。

参照

『認知症 アルツハイマー病 血管性認知症 レビー小体型認知症 前頭側頭型認知症』, 主婦の友社, 2019/12/31

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