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陪審員2番
せっかくU-NEXT入ってるんで!
という理由で『陪審員2番』を観る。
監督は“御大”クリント・イーストウッド。
もう高評価の作品を取り続けてるうちに90歳を超えてしまいましたが、私はそんなに彼の作品は観てなくて、かなりご無沙汰のイーストウッド作品でした。
タイトルとおりアメリカ合衆国の裁判を描いた作品、オープニングから登場する天秤を持った“正義の女神”が物語るようにテーマはズバリ “正義ーJUSTICEー”
合衆国司法制度を縦糸に、様々な人間の心模様というか「人間そのもの」を横糸に巧妙な演出でドラマを紡いでいく完成度の高い作品でした。さすが御大です。ドラマの中心人物はもちろんなんですが、脇を固める様々な人物が本当にしっかり描かれているんですね、だから観ていて全くスキがない。突然びっくり!みたいなコケオドシ演出なんぞんなくとも人物の表情、仕草、言葉で観る者を導いてくれる。作品のテーマである正義に対しても、鋭い批判を加える訳でもなく、また最後は正義は勝つ!というハリウッド方程式に甘える訳もなく、ひたすら現実と生活と本音を描くことで、観る者の心の中から自らの正義を考えさせます。
「あなたならどうする」
さて映画がヤマ場を越えてからは、果たしてこの作品どんなラストに落としてくるのか、それが全く見えてこなくてハラハラしながら観てましたが、そうですか。そうバサッと来ましたか。
ええか悪いかは別として余韻は残った。
あなたの正義は、他者の正義の犠牲の上にある。
なのでしょうか…