「塔」2015年3月号に載った歌
世の中はいつでも暗く壁に見る神の言葉の文字の真っ白
子供らの踊るテレビの棒立ちのひとりとオレの目が合っている
まっすぐに立っていた日がなさそうなフェンスの向こうからのぞくオレ
鳥の群れはカーブしてゆき電気屋ののぼりの四本とも鏡文字
「人それぞれ」なんて言ってはみたもののつぶしつづける口中の泡
固体ならさわり心地のよさそうな浮かれた雲の真下のオレだ
人形のサンタが片手に持っているリボンのほどけないプレゼント
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