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今日の雲と一頁

階段下りた足もとに
枯れ葉一枚落ちてきて
くるりくるりとひとまわり

……

おはよう


思い出したメモ書き
いつかの一頁

きょうの陽に

自分で自分を洗いながら
たゆまず流れる水のように
心を磨き 走って行く
ほかならぬわたし自身になるために

あれはレモン ことしのレモン
志 高く持てよと
きょうの陽に かがやくレモン

📖新川和江 詩集
「名づけられた葉 なのだから」より


🍂

この道なりに
ちいさな花
ちいさなあしあと

川はしずかに流れゆく

やさしい記憶も
なつかしい思い出も
あのときなくした宝物も

見えないけれど
大切にしたいもの
手のひらにそっと掴んで抱き寄せて
ぎゅっとしてあげたいもの

自分だけの物語に心よせて
誰かの物語に心振るわせて
今日をゆっくり紡いでゆく

たいせつな
空につないでゆく



⏹️新川和江さんについて

西條八十に師事。第1詩集『睡り椅子』(1953年)を刊行し、詩誌「地球」の同人となった。愛情にあふれた詩風が特徴。作品に『ローマの秋・その他』(1965年)、『ひきわり麦抄』(1986年)、『いつもどこかで』(1999年)、『記憶する水』(2007年)など。

wikipediaより


ご出身は茨城県結城市
結城市名誉市民でゆうき図書館名誉館長をつとめられていたとのこと📖
産経新聞掲載の"朝の詩"の選者としても
ご存知の方 多いかもしれません

今年(令和6)8月
逝去されました…





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miyuki*
大切な時間をありがとうございます(*^^*)美味しいコーヒーを飲んだり創作したり♪好きなこと よろこぶことに使わせていただきます🥰

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