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ひろしま神話(Toshi 山口)

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記事一覧

ひろしま神話(Toshi 山口)<第7話>

ひろしま神話(Toshi 山口)<第7話>

Rai Sanyo(2) 「漢学」「国学」「蘭学」
「頼山陽」は、著作をなぜ漢文で書いたか。当たり前のように思われるが、そう問われてみると、これも難しい問いである。勉強会でもいつもそれが話題になった。理由があるとすれば、徳川幕府は、「漢学」を武家の教育に必須の学問として重んじていたことだろう。
 「頼山陽」は、武家の家に生まれている。
「漢学」とは、漢文で書かれた中国の古典、漢籍によって学ぶ学問で

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ひろしま神話(Toshi 山口)<第6話>

ひろしま神話(Toshi 山口)<第6話>

Rai Sanyo(1)天変地異

 Rai Sanyo英文の論文では、「頼山陽」をこう表記している。Sanyo Rai としたのもある。これはJ・M氏が英文の関係資料を調べていくうち、わかったことだ。
 「頼山陽」は、江戸時代が中期に終わりを告げ、後期に向かう1,780年(安永9年)、父「春水」、母「静子」の長男として大阪で生まれた。これからおよそ百年後、日本は明治維持と言う近代史における大変換

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ひろしま神話(Toshi 山口)<第5話>

ひろしま神話(Toshi 山口)<第5話>

妖怪デンマークからきた女子大生が飛び入りで参加してきた。日本の葬儀をテーマに大学の卒業論文を書いている途中だと言う。そのために日本各地を取材中で、ひろしまに立ち寄っていた。市内のゲストハウスに一週間、滞在する予定でいた。偶然そこに居合せた勉強会のメンバーから、この会のゲストとして誘われたらしい。彼女のたっての希望で、翌日、ひろしまの東部にある斎場「平安館」を訪ねることにした。しかし外国人には、原則

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ひろしま神話(Toshi 山口)<第4話>

ひろしま神話(Toshi 山口)<第4話>

さぶらう

 さぶらうとは、さむらいの語源で、上の者に仕えると言う意味がある。漢字では、候う、と書く。武士のことを指すが、英語では、ふつうブシとは言わず、サムライと言う。この言いかたが一般的である。武家はサムライハウスと言う。
 明治維新以降、藩の象徴だった「城」の持つ役割はどのように変わっていったのだろう。その前に、もう一度、明治維新とは、なんだったのかを問い直してみたい。これはなかなかの難問で

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ひろしま神話(Toshi 山口)<第3話>

ひろしま神話(Toshi 山口)<第3話>


江戸の竹原
昭和の化石が
徘徊す 
 竹原市の「町並保存地区」の一画は、京都などとは趣が異なって何もかもこじんまりしていて、人混みも少なく、落ち着いて歩ける。江戸時代の頃から、竹原の遠浅の浜には、良質な塩を産出する塩田が広く開けていた。塩は今も昔も用途の広い戦略物資である。保存されているいくつかの旧家は、塩や薪の生産、卸や海運で財を成したようだ。造り酒屋もある。「儒教」の家は特に日本酒を愛好した

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ひろしま神話(Toshi 山口)<第2話>

ひろしま神話(Toshi 山口)<第2話>

2 もののあわれ   「本2居宣長」の "もののあわれ"と言う表現が随所に現れる論文に出会った。英語に置き換えることが困難らしく、そのままMONO NOAWAREと表記してある。著者のR.T氏は、アメリカの大学に籍を置く日本の古典文学研究者であり、翻訳も手がけている。
 漢詩の韻律をできるだけ損なうことなく、英語に置き換えようとする挑戦的な試みがこの論文ではなされていた。例として挙げていたのは、

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ひろしま神話 ー英文で著された近代日本史に触発されてー <第1話>

ひろしま神話 ー英文で著された近代日本史に触発されてー <第1話>

文|短詩|イラスト(Toshi)|写真(Toshi, MJ)

I 昨日、今日  歴史とは物理法則に従えば、単なる時間の流れに過ぎない、と割り切って考えることにしている。
 人びとは、あるときは歓喜に酔いしれながら、またあるときは悲嘆にくれながら、またあるときは回想に耽りながら一刻一刻のときの物語を時間の経過とともに紡いできた。今日までのその一括りを後になってひとこと歴史と呼ぶのであろう。ときにそ

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