料理とは芸術だった【試写会感想】
先日、試写会に呼んでいただき、『至福のレストラン 三つ星トロワグロ』を鑑賞してきました。
やはり、まずはレストランの雰囲気がよくて行ってみたくなりました。フランスの本店はまだ夢の段階だけど、日本支店ならば頑張ればチャンスが?!と自分に期待しています笑
具体的に雰囲気とは?というと、オーベルジュの雰囲気はもちろん、働く人々が働く空間をいかにベストな状態にするべきか試行錯誤しているところが良かったと思いました。
食材を学んで、探して、作って提供して…という、すべての流れを見ることができるので、長い映画ではありますが、贅沢な4時間でした。
また料理はアートで日々のインプットアウトプットで自然に構築されていくものだと分かりました。
インプットは材料からくるものもあれば、お客さんなどとの偶然のコミュニケーションから来るものもあるようです。
加え、料理は学問であることも実感しました。料理人が工程を間違ったシーンがあったのですが、レシピの再確認のために使ったのは、何度も読まれたであろう古くて分厚い辞書のような書物でした。
トロワグロのメニューに日本の影響が垣間見れたのも面白かったポイントです。食材として赤紫蘇、味噌などを使っており、お客様にメニューの説明をする時に、日本名で紹介しているところでフュージョンをする日本料理へのリスペクトを感じ、感動しました。
日本へのリスペクトといえば、メニューだけじゃなく、魚の下準備?で鱧の骨抜きみたいなことをしていて、実際、日本料理のイカの調理みたいにするようにという説明をシェフがしていたのも印象的でした。
お客さんで印象に残った方々もかなりいました。
料理を楽しみたいという想いが伝わってきて、料理を追求しているレストランだからこそ、そのような方々が集まってくるのだと感心しました。
例えば
・オーベルジュだから好きなワインを飲みたいだけ呑む!と意気込む高齢ご夫婦
・苦手なものを聞かれて"請求書"と答えるウィットに富んだご夫婦
・ビジネス仲間?で訪れたアメリカ人たち。すべて記憶に留めておきたいのか写真を残さず撮るが、つい先に食べてしまって互いに後で送り合うようだった笑
・コースの最後のチーズを食べられるだけ試したいチーズマニアのマダム
…というような具合です。
トロワグロは料理を代々注いでいて、今は若手が2人がいます。方向性は全然違うのですが、感性や情熱は似ているように感じました。
その息子も赤ちゃんながらいて、また引き継がれていくのかなとワクワクしました。