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【短編小説】興味がない
例えば、道端で羽休めしているカラスが何羽かいたとしよう。
それらを脇見して、お前はそいつらの個性特性を答えられないだろう?
お前に脇見されたカラス共も、お前と俺の個性や特性なんて見分けられるはずもない。
それはお前はカラスを、カラスは俺達を、個ではなく一個の種族として見ているからだ。
だから翌日、そのカラス共が一羽や二羽程減っていても、人間側は気付かないだろうよ。
つまりそういうことさ。
【短編小説】青蜂商店
いらっしゃいませ、お嬢さん。
ご新規さんがここに辿り着いたのはいつ振りですかねぇ…。
ここは青蜂商店。青い蜂、と書いてセイホウと読ませます。
お客様が望むものを望む形で手に入れる為の品を扱う店、とでも言っておきましょうか。
お嬢さん、どうしても手に入れたい人がいるのでしょう?
隠さずとも分かります。えぇえぇ、そのお気持ちも痛い程分かりますとも…。
なので特別に、おまけしておきましょう。
さぁ