水尾崎
短編小説集です。1話で完結するものを中心に入れています
『【雑談】』とタイトルに付いた記事の詰め合わせです
短編小説集です。1話完結のものが中心になると思います
自作小説『復讐代行者 シロツメ』のまとめです。完全なる見切り発車なのでどこまで続くかも分かりませんがどうか見守ってやってください
約3年振りに自己紹介更新です。水尾崎です。 基本的な情報はこちらに書いてあります。お時間ありましたら併せてご覧いただけると嬉しいです。 ここからはもう少し掘り下げて自分のことを語ってみます。上の記事と内容が重複する箇所もあると思いますが、ご容赦ください。 名前の読みは、正確には『みおざき』ですが『みおさき』と呼んでくださっても構いません。あまりこだわりはないです。 趣味は気ままに小説を書いたり絵を描いたりといった創作。漫画等、フィクションものの創作物を読んだり観たりす
例えば、道端で羽休めしているカラスが何羽かいたとしよう。 それらを脇見して、お前はそいつらの個性特性を答えられないだろう? お前に脇見されたカラス共も、お前と俺の個性や特性なんて見分けられるはずもない。 それはお前はカラスを、カラスは俺達を、個ではなく一個の種族として見ているからだ。 だから翌日、そのカラス共が一羽や二羽程減っていても、人間側は気付かないだろうよ。 つまりそういうことさ。 何が言いたいかって? そうだな。少し回りくどかったか。 すなわち、今ここでお前
何で逃げるの? 俺、お前に何かしたか? 嫌がられるようなことしたのは、お前の方だったろう? どうしてお前は、俺を殴ったんだ? どうしてお前は、俺をバラバラにしたんだ? どうしてお前は、俺をゴミ袋に詰め込んだんだ? 全部お前の為になるならって我慢してきたのに。 いつかはちゃんと向き合ってくれると思ってたのに。 なぁ…どうしてだ? どうして? どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
キミが許さなきゃ、誰がキミに笑いかけてくれるんだ。 キミが歩を進めなきゃ、誰がキミの足を動かすんだ。 キミが決めなきゃ、誰がキミの未来を決めるんだ。 いい加減気付けよ。 肯定しろよ。 前を向けよ。 悲しみがキミを捕らえているんじゃない。 キミがあらぬ方向にもがいて、勝手に雁字搦めになっているんだ。 喪失は、鎖じゃない。 この先を生きていく為の道標だよ。 それが分からないキミじゃなかっただろう? だから、笑ってくれ。前を向いてくれ。また一緒に、明日からの話をしよう。
やぁいらっしゃ…。 ああ、キミだったか。おかえり。 今回は随分と長いことかかったね。 で、どうだった? そうか。相変わらず決定的な手がかりは掴めなかったか。 なに、キミがそこまで気落ちすることないさ。元々これは私の問題なのだから。それに…。 いいや、何でもない。 そろそろご飯にしようか。 今夜はキミの好物、野菜たっぷりの私お手製であるポトフだよ。たんとお食べ。 …美味いかい?そうか。 案外すぐ寝てしまったな。やはり連日私の大切なものを探し回って疲れていたか。 誰も
「上手だね」。 あなたにそう言ってもらいたくて、今まで頑張ってきた。 競いたくもないスコアを競い、こなしたくもないノルマをこなし、したくもないことだって全て手を出した。 なのに。 新しい若い芽を見つけたら、あなたはすぐそっちに乗り換えた。 ボクは、あなたに見て欲しかった。褒めて欲しかった。認めて欲しかった。 ねえ…なんでまだそんな奴のこと、気にしているんです? そんな奴のどこがいいんです? ボクの方があなたに従順なのに…ボクの方があなたのことを考えているのに…。 そ
しとしと。 ザーザー。 ばしゃばしゃ。 降り方によって音も様々で、雨って面白いよね。 そんなことはない? 雨は憂鬱になるから嫌い? そっか。 僕は雨の日も好きだよ。 晴れている日もいいけれど、ほら。 みんな傘さしているか濡れているかだから、どんな顔していたとしても気付かれないでしょう? 傘という障害物もあるから背後に立って驚かすことも出来るし、何を話しているかも悟られにくいし、何より…。 こんな風に何色の液体に塗れていたとしても、雨は全部流してくれる。 だから僕
憎い。 憎い憎い憎い憎い憎い憎い…! いつもいじめてきたアイツも周りで嘲笑う奴らもそんな状況を見て見ぬ振りし続けている教師の男も、あの空間の何もかもが憎かった。 だからぼくは、奴らの中の一人をそそのかしてあの狂った空間を、アイツら毎吹き飛ばすように仕向けた。 後悔?そんなものあるかよ。 動機は今、あなたが聞いた通りだよ。ぼくはただ憎かった。それだけだ。 それに元々あなたの子供が悪いんだよ?ぼくの話を聞いただろう? まぁ、あなたに自身の子がいじめの主犯格だったって理
「自転車で転んだの?痛くない?」 大丈夫。 「もしかして、いじめられてる?相談乗るよ?」 大丈夫。 「ごめんねー、今日どうしても外せない予定あってさ…。仕事代わってくれない?」 大丈夫。 幼い時からその言葉を口癖のように繰り返して、自分を縛る呪いのように感じ始めたのは、果たしていつ頃だったか。 それすらもう覚えていない。 かと言ってそこで誰かのせいにすると、ぼく自身の人間性や存在を自ら否定しているみたいで嫌だった。 だったら『手のかからない子供』『告げ口しない標的』
だるまさんがー…ころんだ! あらら…全く動かないや…。 キミは本当にこの遊びが上手いね。 じゃー…もっかい。 だーるーまーさんがー……こ、ろ…んだっ!! おお。また動かない…流石だねぇ。 でもさっきから一歩も進んでないじゃん。それじゃあゲームは終わらないよ? ほらほらーもっとエンジョイしよう!せっかくクライマックスなんだから、お互い楽しまなきゃ損でしょ? 死んだ振りして伏せたままじゃあ、いつまで経っても仲間のカタキは取れないよ? それともキミも、このゲームを降りてだ
約1週間振りでございます。水尾崎です。 先程投稿した「if」という作品から、小説タグの他に内容に沿うようなタグをつけることにしました。恐らく多くても5つ6つとはつけないと思います。なるべく厳選します。 相変わらず気紛れ更新ですが、これからも宜しくお願いします。
ちょっと訊きたいんだけどさ。 「なにー?」 もし僕に、他に気になる人が出来たらどうする? 「出来たの?」 いや。もしもだってば。 「ふぅん…?」 で、どうする? 「まず率直な感想として、有り得ないね」 そんなこと言い始めたら、この話広がらないんですが。 というか有り得ない…って、どういうこと? 「だって実際そうじゃん。今のキミは私しか見えてないでしょ?」 いっそ羨ましいくらいの自信だね。 「いやいや、そうじゃないよ」 現状はともかくとして、質問に答えてくれよ。 「
ぐちゃ、ぐちゃ。 それは何かを踏んだような、潰したような音にも似ていた。 日を跨ぎ家を出てすぐ聞こえ始めたその音は、私の耳許から離れない。 そういえば今日は私の誕生日だったっけ。最近忙しくて忘れていた。 今頃彼は、私へのサプライズでも計画しているのかな。ここのところどことなくソワソワしていたし、そういうの隠すの下手なんだよなぁあの人は。 まぁ、そこが可愛くもあるけれどね。 ゆっくりと、けれど等間隔で聞こえるあの音はまだ続いている。 あぁもう、折角ときめくようなことに
私は昔から、「どうせ」が口癖だった。 どうせ、私は落ちこぼれ。 どうせ、私は誰からも期待されていない。 どうせ、私は優秀で美人な妹の付け合わせ。 どうせ、どうせ、どうせ。 何をするにも妹には勝てなかった。 何かを達成しても、妹がすぐそれを越える。 両親を含めた周囲の人間は、いつも妹だけを褒め称えた。 どうせ、私は妹の陰でありお荷物。 例えばあの子が亡くなっても、その存在はきっとみんなの中に大きく根付いていて、どうせ比較される人生からは逃げられない。 だからこそあなた
いらっしゃいませ、お嬢さん。 ご新規さんがここに辿り着いたのはいつ振りですかねぇ…。 ここは青蜂商店。青い蜂、と書いてセイホウと読ませます。 お客様が望むものを望む形で手に入れる為の品を扱う店、とでも言っておきましょうか。 お嬢さん、どうしても手に入れたい人がいるのでしょう? 隠さずとも分かります。えぇえぇ、そのお気持ちも痛い程分かりますとも…。 なので特別に、おまけしておきましょう。 さぁ、手をお出しなさい。 綺麗でしょう? このブローチを、ライバルさんに贈ってくだ
こんばんは、水尾崎です。実は今月の2日に誕生日を迎えました。先程投稿した『幸せ』という短編は、元々その日に合わせて公開しようと書き始めていたものです。 水尾崎が感じたことや体験したものを少しずつ織り交ぜているので、いつもより自分の言葉で書けたかなと思っております。良ければ。