あなたの日本語はまちがっていますよ! 4
4、「食べれる」(ら抜き言葉)
「あなたの日本語は、まちがっていますよ!」と、他者を啓蒙しようとしている(でも間違った言葉を書いている)人たちも、ここにだけはおそらくどうしても触れることができない。なぜなら、生まれた時から「ら抜き」を聞き、「ら抜き」言葉で育ってきたからだ。正しい言葉を知らず、改めて学び直すのはおそらく不可能だからだ。
「もう『ら抜き言葉』は定着したから」という理由で「ら抜き言葉」を間違いとしないのなら、そもそも「あなたの日本語は、まちがっていますよ!」なんてことは言わない方がいい。ある言葉については「それは間違っている」と言い、別の言葉については「それはもう定着しました」と言うなら、それはダブルスタンダードだからだ。「あなたの日本語は、まちがっていますよ!」と指摘した言葉について、「いやそれはもう定着しましたから正しい用法です」と言われたら、どう反応するのだろう。
瞬時に「それは『ら抜き言葉』だ」と指摘できないぐらいの国語力なら、「あなたの日本語は、まちがっていますよ!」などと言わない方が良い。
さあ、以下、間違った言葉・用法にがある場合、瞬時に、どこがどう間違っているかを指摘できますか。(間違いは「ら抜き」だけではない)
問、以下、可能(〜することができる)の意味として、間違った用法のものを挙げよ。また、その間違いを説明せよ。
・例 食べれる → 誤用:ら抜き言葉 正しくは「食べられる」
・見れる
・来れる
・行けれる
・知れる
・取れる
・飲めれる
・伝えれる
・確かめれる
・殴れる
・書けれる
・掛けれる
・読めれる
・破れる
・敗れる
・割れる
正答は一番下に。本来ならあまりにも易しい問題だから、これらを「わからない」などとは言ってほしくないことと、表面だけをすくいとって「これが正しい言葉ですよ」とそのままコピペ、転載されるのもあまり気分が良いものではないので、正答は有料で公開します。ご容赦ください。
「社会人の言葉」「正しい日本語」などと書いているページを見れば、ほぼ全くと言って良いほど、同じ言葉を並べて書いています(そして同じ間違いをしている)。だから、ほとんどのこういうページは、ほとんどがきちんと理解せず、コピペで書いている、ということです。
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「あなたの日本語は、まちがっていますよ!」と言いながら自分こそが間違った日本語を垂れ流している人達は、もちろんそのことに全く気付いていない。だからいくら「あなたのその理解こそ間違っていますよ」と指摘したところで、蛙の面に水、決して直しはしないし、「あれ、もしかしたら間違って理解しているのかなあ」という反省もない。そしてそれに騙された人達が、また間違った日本語を広めている。
以下解答です ↓
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