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【読了 2024 No.18】今村夏子著『星の子』(朝日新聞社)読了。

芦田愛菜ちゃん主演の、とある宗教二世を題材とした映画の原作。映画は観てなかったので、読了後にAmazon prime video で観た。

最近、あまりにも小説を読んでないなと思って、少し読むことにした。

映画化やアニメ化って、原作をかなりいじるものである。

小学生の時、アニメで流行った『フランダースの犬』の原作を読んで(しまって)、あまりのギャップの大きさに衝撃💥を受けた。

まぁ、かなり幼いうちに免疫ができたので、映画やドラマと原作はしょせん違うものだという認識を早くから持っている。むしろ、両者を見比べて、その改変ぶりを楽しむようなところさえある。

そんなわけで、原作のストーリーや内容をドラマで変えられたことで必要以上に苦悩する原作者がいるが、大人げが無いと思う。

むしろ、俳優たちのビジュアルの完成度に敬意を払う位の方がいいのではないか?

正直言おう‼️『海猿』の作者は嫌いである。

よくも伊藤英明様のことをあんなにこき下ろしてくれて❗

私は『海猿』の原作は、その絵が気持ち悪くて読む気がしない。でも、ドラマや映画の『海猿』の伊藤英明様のカッコ良さは目を♥️にして観てしまう。

『海猿』は、伊藤英明様演じるドラマ&映画が、原作を完全に越えている。もはや別の作品である。

『星の子』は原作も映画もどっちも微妙だった。

ラストシーンが不可解だった。意味わからなかった。原作の付録の今川夏子氏と小川洋子氏の対談を読んで初めて意味がわかった。
私はこのシーンの意味を完全に読み間違ったいたようである。

そーゆー意味(ネタバレになるから明確に書かない)なら、映画の方が分かり易かった。

友達のなべちゃんと春ちゃんの区別は、演じてる女優(子役?)が無名な上にアップになることがなかったこともあり、原作読んでないと、よくわからないんじゃないかな?とちょっと感じた。

岡田将生演じる南先生が激昂するシーンは映画では最も重要な場面扱い。
原作だと、もう少しさらっとしていて、同じ教職の者として南先生の気持ちに共感できる所があったのだが、映画だと「南先生そこまで言うか?ひど過ぎる」になる。

原作読んでて、どんなものかいまいちイメージできなかったのが、主人公のちひろ(芦田愛菜)のお姉さんの、無数のキズと落書きの描かれた腕だった。

このキズってリストカット痕?
落書きってタトゥー?

どんなものか?イロイロ考えすぎてしまって、映画で見せて貰おうかな?と思った。
でも、映画ではその場面はスルーだった。これ、かなり残念。

それから、春ちゃんの金髪彼氏が信者でもないのに、新興宗教の合宿に参加してくるエピソードがあるが、原作では銀髪彼氏は運悪く籤で当たってしまって、多数の信者の前で自分の抱負を宣誓する羽目になる。

この宣誓の内容は、ネタバレだから書かないが、原作で最も好きな場面だった。でも、映画ではスルーされた。ものすごがっかりだった😞💨。




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