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【2024 読了No.60】しげぞう著『-副業×定年準備×生きがいづくり-人生を変える!50歳からのライター入門』(時事通信社)読了

私は一応はライターとして収入を得ている。本職は予備校の日本史講師なので、その予備校の日本史のテキスト等の原稿を書いたりしている。また、自分で探した教材作成プロダクションで、教材ライターとして働いた経験もある。

私が初めてライターの仕事をしたのは、大学院生時代である。某有名教材会社の仕事を下請けしているプロダクションで、校正・校閲のバイトをしていた。ある日、ライターが請け負っていた仕事を放り出して連絡が途絶えてしまった。そのため、急遽私がピンチヒッターとして執筆を代行することになったのである。この本によると、ライターの失踪とは、よくあるらしい😅😅😅

既にライター業をしている私が、文章作成の本を読み始めることにしたのは、中学社会科や大学入試日本史の教材以外のライティングをしてみたくなったからである。

私は好奇心があり過ぎて収拾がつかない位(つい最近まで民泊や旅館業関係の本に凝っていた😅)だが、この性格を逆手に取って活かせる仕事として、ライターは向いていると思った。

この本を読む限り、それは当たっていたようだ。

「…波瀾万丈の人生や特殊な体験を活かすことで差別化を図っているライターさんもいます。また、経験や体験を活かせる仕事もあります。 しかし、そのような仕事は主流ではありません。クラウドソーシングなどで募集されている仕事を眺めると、むしろ調査をして集めた情報を編集して記事にするという『調べて書く』 仕事のほうが多く見受けられます。」

「コタツ記事」という批判があるが、ネットでの検索🔎センスがあれば、パソコン💻️上でもかなり広汎の情報を集めることができる。

noteの記事は読書感想文だけに絞っているので、情報収集はしていないが、訳あって休止中のオンライン英会話のブログでは、教材のニュース記事の背景について、レッスン前に情報を集めてきた。

ヒドイときは、講師の方が「その話、私にシェアして」と言って、ずっと私に説明させることもあった🤪

このとき培った検索🔎スキル、そして何よりもその「調査をして集めた情報を編集して記事にするという『調べて書く』」ことが好きという性格は、ライター向きだと、この本で確信した。

また、ライターとしての実績の無い時期でも、募集に当たって、「実績」の申告が必要な仕事の依頼もある。こんなとき、個人blogも質さえ良ければ「実績」として有効だという実例も、この本は教えてくれた。noteのblogはあくまでも読書感想文に絞っているが、もっとレベルアップすれば実績になるし、更に「これだけ本を読んできた」というアピールにもなりそうだ。

また、「訳あって休止中のオンライン英会話のブログ」も、来月には再開するので、今まで以上に英文記事の背景を調査して、それをblogに反映していこう。

この本はまさに実践的な内容で、いい話だけではなく、ライター募集を騙った詐偽⚠️などの手口迄紹介してくれている。

「(ライター募集に)申し込むと、『登録フォーム』への入力を促す。得意分野と称して趣味や嗜好性等の個人情報を入力させておきながら、それ以降は音沙汰なし。

ライティングの仕事を欲しがっている人たちから個人の嗜好性や属性情報を集めてリストを作成し、そのデータを利用するか転売している」

でも、最後はどんな仕事でも長く続けるには、誠実さが一番大切。

「手を抜かずに自分なりの高品質の記事を書くことこそが、ライターにとっての営業にほかならない」

ともかくも、クラウドソーシングでのライターの仕事に、それも教材以外の仕事に挑戦してみたい。浅くてもいいから広汎な知識や読書は、本業の日本史講師業でも役に立っている。何故なら、歴史上のちょっと複雑な対立関係を生徒に説明するのに役に立つ表現は、やたら難しい歴史学者の使う表現は参考にならない。むしろ、ビジネス書や自己啓発書の方が参考になるからである。

この本の著者も書いている。

「私がこのように多少ムキになって(様々な分野の)本を読んでいるのは、もちろん好奇心を満たしたり楽しんだりするためでもありますが、さまざまな知識や考え方、表現の仕方に触れるためでもあります。そして当然、たくさん読むことで、文章の書き方や構成の仕方を学ぶためでもあります。」

これからも「ムキになって」本を読もう。自分の母語の表現能力を磨くためにも。

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