ヘルシンキのお気に入りの図書館3つ
フィンランドでは、公共図書館がよく利用されています。図書館へのアクセスは法律で規定され、民主主義やアクティブシティズンシップを促進するのに欠かせない存在です。また、本を読む・借りる場所としてだけではなく、3Dプリンターや自転車、電動工具など様々なものを借りることもでき、まさに市民のリビングルームとして機能しています。
ヘルシンキには、2018年に開館したヘルシンキ中央図書館(Oodi)という有名な公共図書館があります。建築的な美しさと、多様なクリエイションを行える優れた設備で話題になり、さまざまなメディアが報道していたり、視察団が訪れたりしています。
今回は、Oodi以外にもたくさんある素敵な図書館のうち、個人的によく利用していたり、雰囲気が好きだったりする図書館を3つご紹介したいと思います。
ちなみにこれからご紹介する3つの図書館は、ヘルシンキ市の公式サイトにも「最高に美しい図書館」としてリストアップされています。
1. ヘルシンキ大学図書館
ヘルシンキ中央駅からも徒歩で行けるこちらの図書館。国内随一の総合大学だけあり、人文学、社会科学、言語など、本の種類が豊富です。ヘルシンキ大学の学生でなくても、図書カードが作れるので、私はよく文化人類学の本や、日本語の本(吉本ばななさんの小説などもあります)を借りています。
ヘルシンキ大学駅から直通で行け、図書館内にカフェも併設されており、とても利用しやすいです。
Website:https://www.helsinki.fi/en/helsinki-university-library
2. リクハルディンカトゥ(Rikhardinkatu)図書館
北欧最古の公共図書館と言われています。アート系の本が豊富で、アートが好きな方におすすめの図書館です。ヘルシンキ中心部から近いので、ショッピングのついでにも立ち寄りやすいです。
アーティストブックコレクションや電子ピアノもあり、それぞれの興味に合わせて楽しめます。
Website:https://www.helmet.fi/en-US/Libraries_and_services/Rikhardinkatu_Library
3. カッリオ(Kallio)図書館
リサイクルショップやセカンドハンド、ヴィンテージ系のお店が立ち並ぶおしゃれなエリアにあります。図書館で自転車を借りられるようなので、エリアごと散策するのもおすすめです。
最上階は音楽と子どもエリアになっていて、レコードやCDも借りられます。レコードプレイヤー自体は、この図書館にはないのですが、親切なスタッフの方が調べてくださり、イタケスクス(Itäkeskus)図書館にはレコードプレイヤーがあり、レコードやカセットのデジタル化サービスも利用できるようです。
Website:https://www.helmet.fi/kalliolibrary
どの図書館でも、電源とWi-Fiを利用できるので、パソコン作業もとてもやりやすいです。図書館ごとに雰囲気が違うので、自分のお気に入りの図書館を探してみると街歩きがさらに楽しくなると思います。
私が住むエスポー市(ヘルシンキの隣)の図書館も素敵そうです。ショッピングセンターに併設していたり、交流施設や文化施設があったりと、多様な機能を併せ持っています。
参考:ヘルシンキ近郊の図書館見学! エスポーのSello図書館はすごい!