秋 ライナー・マリア・リルケ

葉が落ちる 遠くから降るかのように
はるかな天の園が枯れたかのように
否々をしながら落ちてくる

そして夜々 重い地が落ちる
星々から 孤独のなかへ

我々は皆落ちる この手も落ちる
みてごらん すべてのものに落下がある

それでも ただ一人 この落下を
際限なく深く切に 両手に受ける者がいる

Herbst Rainer Maria Rilke

Die Blätter fallen, fallen wie von weit,
als welkten in den Himmeln ferne Gärten;
sie fallen mit verneinender Gebärde.

Und in den Nächten fällt die schwere Erde
aus allen Sternen in die Einsamkeit.

Wir alle fallen. Diese Hand da fällt.
Und sieh dir andre an: es ist in allen.

Und doch ist Einer, welcher dieses Fallen
unendlich sanft in seinen Händen hält.

(リルケの詩のなかでも、とりわけ好きな詩を、自分なりに訳してみました。ドイツ語はできないので、辞書と、翻訳機能と、先人の訳を参考にしました。茅野蕭々訳が好きです。
大きな間違いはないと思いますが、あれば教えてください。
訳しながら感じていたのは、すべての落下に対しての一つの降下、何者かの透明な手でした)

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