褒めと感謝を伝える仕組みを爆速で作った、noteエンジニアチームのかっこよさを知ってほしい
仕事でわからないことがあっても、先輩や同僚に聞きにくい。他部署の人となればとくに!
そんな遠慮の気持ちを持ったことはありませんか?人の時間をもらうのって申し訳なく思ってしまう。入社したばかりでも、そうじゃなくても、相手への気遣いができる人であればあるほど、心当たりがあるかもしれません。とくにオンラインコミュニケーションが中心となっている今は、さらに心理的ハードルが上がっているはず。
でも、わからないことを質問しにくい状況は、会社にとってはよくないですよね。スピードも鈍化するし社員も育ちにくい。このnoteオープン社内報では、そんな「質問しにくい問題」を「褒め」で解決した、note社の会計基盤チームの取り組みを紹介します。
オープン社内報とは?
一般的には社員しか見ることのできない「社内報」をだれでも見られるように公開することで、会社の中の様子を感じとってもらう記事企画です。
たった59分でつくった褒める仕組み
発端は2020年11月に入社した、会計基盤チームのエンジニア・久保田さん。
「新しく入社したばかりだと忙しい先輩方に質問するのはすごく申し訳ないし、困ったなぁ」
そんな悩みを抱えているときに見つけたのは、「質問に答えると、回答者が得をする仕組み」をつくって「質問しにくい問題」を解決している、Googleについて書かれた記事でした。
Google社内での「感謝を形にするツール」の成功について述べている。
シンプルなデザインも、gThanks!の魅力のひとつだ。たとえば、感謝を伝えたいときは、相手の名前を入力して「Kudos(称賛)」ボタンをクリックし、メッセージを入力する。
メールより優れている点は、ネットワークにつながっているほかの人も投稿を見られることで、グーグルプラスで共有もできる。称賛が社内に広がると、称賛を送った人も送られた人も満足する。
『ワーク・ルールズ! ―君の生き方とリーダーシップを変える』 より
つまり、みんなが見える場所で、質問に答えてくれた人への感謝を伝えることができれば、回答する人も嬉しいし、質問する人も引け目がなくなるよね、ということ。
note社では仕事に役立ちそうな(役立ちそうじゃなくても)気になった記事を、Slackでシェアする文化があります。久保田さんもこの記事をチームメンバーにシェアしました。
ここからのスピードは本当にすごいです。この投稿を見た会計基盤チームのリーダー・福井さんが、爆速で「感謝を送りあえるボード」をGitHubで作ったんです。久保田さんの記事シェアからなんと59分後のできごと。
感謝が書かれるとSlackで通知が流れるようにも、抜かりなく設定。速攻で盛り上がっていきました。会計基盤チームのみんなが積極的に使っているのがよくわかります。
スターバックス元パートナーは「褒め」が大好き
仕組みをつくった福井さんやきっかけをつくった久保田さんは、じつはスターバックスの元パートナー(働いていた人)。そして、この記事を今書いている私、PRチームの関矢も同じく元パートナーです。
「感謝を送りあえるボード」が完成する2ヶ月ほど前のこと。スターバックスの元パートナーが集まる社内部活動「#部活動-スタバ元ptrの集い」でも、「褒め」や「感謝」が話題になっていたのでした。
※社内部活動:noteではだれでも自由に部活動を立ち上げることができ、Slackでチャンネルをつくって、共通の話題で盛り上がったりオンラインで会合を開いたりしています。
スターバックスには「GABカード」という取り組みがありました。今もあるのかな?働く上でスターバックスが大切にしている5項目があり、それを体現している仲間を見つけたら称賛のメッセージを書いてカードを送るというものです。
こんな項目があったよね。昔もらったGABカードは大切にとっておいている。などと思い出に浸りながら、「褒め」や「感謝」を伝える文化の大切さを語る私たち。
note社のSlackにはバリューの絵文字があって、バリューに沿った行動に対して押されます。これもひとつの「褒め」のかたちですよね。
働く環境に褒める文化があるのっていいことだなと、改めて思います。みんなが見える場所に掲示されることで、モチベーションにつながるだけじゃなく、こういう行動が善なんだとチームにおける具体的な指標にもなります。
note社に根付く「褒め」「感謝」
現在、会計基盤チームの取り組みはSlackや全社員が揃う全体会で周知され、ほかの部署へも広がっていっています。同じくスターバックス元パートナーの北村さんも、所属するnote編集部で展開!
まずはすばやく試すのがnote流。フットワーク軽くためしてみて、良さそうだったら横展開や大きなプロジェクトにしていきます。これからさらに、全社でできるような仕組みに育ったらいいな。
今回の取り組みがすぐに盛り上がっていったのは、「褒め」「感謝」がnote社の文化に元々フィットしていたからというのもあるんじゃないかなと思うんです。カテゴリディレクターの須山さんは、noteに入社してから感謝の言葉をよく聞くようになったと言います。
直属の上長もそうですが、代表の加藤さんやCXOの深津さんも、対面時でも全体会議などでも「これは●●さん(●●チーム)のおかげ、ありがとう」という内容の発言を、良く言います。
note全体のカルチャーというと固いですが、感謝の言葉だったり、褒める言葉だったり、基本ポジティブな発言が飛び交います。
須山さんのnote より
ちなみにスターバックス元パートナーが集まる部活動ができたきっかけも、私が書いたnoteを読んでくれた福井さんから心理的安全性の話になり、さらにGABカードに飛躍していったから。みんながパフォーマンスを最大限に発揮して前向きに働くために何ができるかを、いつも考えているnote社員たち。
思えば、noteのサービスにも「褒め」は重要な役割を果たしていますよね。クリエイターのみなさんが創作を続けられるように、いろんなシーンで褒めるポップアップが出ます。
いたるところに褒める文化が見え隠れしているnote社。褒めることと感謝を伝えることは、働く上でもとっても大切だということを、今回の取り組みで改めて実感しました。人に質問しやすくなるし、モチベーションにもつながるし、褒められた動きはバリューの可視化にもなる。その効果を知ったときに、リーダーシップを持ってすばやく試していったnote社の人たちが本当にかっこいい!
一緒に働く人のいいなと感じたところや、助けてもらったときの感謝の気持ちを、私ももっともっと伝えていこうと思いました。みなさんもぜひ発信していきましょう。そして、もちろん、質問も遠慮なくし合いましょうね。
今日のバリュー
クリエイティブでいこう / Be Creative
クリエイティブというのは、ある状況に対して、前向きに楽しく問題を解決しようとする姿勢を指します。どんなに困難に見える課題でも、クリエイティブに解決する糸口は必ずあります。note株式会社のメンバーはそれを追い求めます。
つねにリーダーシップを / Leadership
note株式会社のメンバーは、あらゆることに当事者意識を持って、率先して行動します。傍観でも、感想でも、批評でもなく、まず自分が行動することを重視します。どんなときも問題を解決する意志を持ってことに臨みます。
すばやく試そう / Try First
新しいことに取り組む時、まず、すばやく、小さく、試すことからはじめます。大きな問題は分割し、議論が長引きそうなときには、どんどん手を動かして、動くものを前に議論します。大事なのは事業を具体的に前にすすめることです。