本質への13年

引っ越しを機に買い替えたもの

オーブントースター

前のものは結婚する時夫の実家から貰った

洗濯機と共に
貰うと言ったら母さんが新しいの買いやすいから
と言った心優しい息子

下にトレーがなく、開けてパン屑を出す前に隙間から落ちて下がすぐ汚れていた

家電は新しい方が格段に電気代が安いから新調しようと思いながらも

シンプルなものは壊れず長持ち

きっかけがないまま使い続けて13年

落ちない汚れも増え

引っ越してさすがに新しくしようと買った

前と同じ一番シンプルなものを求めたが
近所の家電量販店にあった一番シンプルかつ安いものは
前のと違い奥行きがあるもの

お陰で今まで庫内に入れられなかった正方形のグラタン皿を入れられる様になった

小さめグラタン皿も今まで３つのうち１つは斜めにしながら無理やり入れていたのだが
4つぴたりと置ける様になった

丸いピザも焼ける

パンくずトレイのおかげで下にパンくずも落ちてこない

なんという快適さ

さっさと買えばいいだけのことバカみたいと悪魔が鼻を鳴らし

脱・13年分の不快適さ！おめでとう！と天使が微笑む

手放さなかったオーブントースターの如く

気にならない事だと思おうとしていたことの中の

本質に眼を向けるのに

13年

これから見えることも

ずっと見えないままのこともあるだろう

今夜の副菜には

カリフラワーと玉ねぎのグラタン

これからカリフラワーの旬がやってくる

そしてまた

オニオングラタンスープの美味しい季節がやってくる

明日はお休み

オーブントースターに乾杯