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安部公房『他人の顔』読了(『映画シナリオ撰より』)
映画を観て、原作と違っていて戸惑うことがある。ドラマで、原作にはない登場人物が犯人だったときは、戸惑いを越えて憤ったこともある。マンガ家と演出家の意見の相違で、マンガ家が死んでしまった事件は世の中を騒がせた。
このシナリオも原作とはまったく違う展開で最後まで進む。しかし、このシナリオは原作者が書いたので、何も問題はない。
問題というよりも、逆に安部公房の才能を見せつけている。安部公房はシナリオ作家としても天才なのだ。
主人公役は仲代達矢、その妻役は京マチ子、その他にも『砂の女』の岡田英次、岸田今日子も出演している。ヨーヨーの娘役は市原悦子、精神病の男B役を田中邦衛が演じているのも面白い。ぜひ観てみたい映画だ。
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