奥田英朗『町長選挙』読了
久しぶりの伊良部シリーズ。今回は第3弾。
『オーナー』について。
これってモロあの人のことってわかちゃいますよね。大丈夫なんでしょうか。なんて心配しながら読んだ。
奢る人間は自分以外を馬鹿扱いする。しかし、それが劣等感のなせる業だということがわからない人間は、結局は馬鹿なのだ。
もしかしたらもう亡くなっていたかな? と思って調べたら、まだ生きていた。ごめんなさい、ナベマンさん。
『アンポンマン』はアンパンマンというよりはドラえもんみたいな人の話。コンピューター世界の申し子が幼稚園児と出会って、変化する。
『カリスマ稼業』は誰を揶揄っているのかわからず。ただなんでも叶ってしまう姉妹や不倫文化人が皮肉られている。
『町長選挙』は民主主義の根本的な欠点を見せつけた。
伊良部先生は人間というものを知りすぎた馬鹿かもしれない。