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寂しき風船(詩)

何もない青空を
老いた風船が横切っていく
人間の欲望という手から逃げ出し
やっと自由になれたのも束の間
今度は空気圧と対峙するはめになった
しばらくすれば
人間からも青空からも無視される
ゴミ屑になることを
風船はすでに知っている

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