短歌 エッセイ 草の波間で亡友を追憶
草原の 真中に立ちて 瞳を閉じる
友の香りか 風渡りゆく
そうげんの まなかにたちて めをとじる
とものかおりか かぜわたりゆく
妹への烈しい憎悪を少しずつ手放し 牛歩の如く回復に向かう私
妹の裏切りと罵倒に食欲がなくなり 半年で約20キロ痩せてしまい
髪の毛の大半は白髪になってしまった
それほど強烈なストレスと深い喪失感だった
親友はそんな私を見て「もうSちゃんの事は忘れてドブにお金を捨てたと思って
いつも冗談を言って笑わせ、快活で颯爽と歩き お洒落な茉莉子ちゃんに戻って!」
と言った。
狡猾な妹 乱心の私
精神科の閉鎖病棟に三ヶ月入院した。
親友は末期の乳癌で余命宣告されていた。
それでも彼女のお母さんと弟さんのために正社員として仕事していた。
毎週土曜日、親友から病棟に電話がくる
「茉莉子ちゃん、急に連絡取れなくなったから心配していたんだよ。
今は何も考えずに療養してね、退院したら食事に行こう」
入院中、必ず土曜日は電話をくれていた 優しい声で
それに対し妹は入院中さえも私を翻弄し続けた
退院後、親友は天寿を全うした 知らせを聞いても哀しみが大きすぎて涙も出ない私
デイケアに行ってたころ、ある公園の芝生の上に立ち瞳を閉じた。
私の周りには誰もいない
深呼吸して立っていた
誰もいないのに 親友が愛用していた香水の香りが漂う
それは既に廃番になっていた香水
あっamiちゃんだ!今 私のそばに来てくれているんだ
憎しみを手放し 装いも整えられるようになった 帽子も被っている
「漸く 茉莉子ちゃんらしくなったね」と囁いているような時間だった
amiちゃん ありがとう ずっと見ていてくれたのね
下着以外、洋服やバッグはほぼリサイクルショップで買ってるよ
猛暑のせいか洗濯機が動かなくなっても新しい洗濯機買わずに
全て手洗い 脱水機能だけは作動するので事足りる
blanket bed Pat は 浴槽で足踏み洗い
こういう作業は全然苦にならない どころか愉しい
足るを知る
昨日の重陽の節句は とても喜ばしいことがあった
先生 amiちゃん 仲間の皆様 多くの支援者の方々
牛歩ですが確実に回復に向かっています
今日も 年齢を脱ぎ 希望という列車に乗り 夢という駅へ向かっています
本日も最後までお読みいただき ありがとうございます。
フォローしてくださっている方 スキをしてくださる方
とても嬉しく励みになります
衷心より感謝しています ^_^