【読書感想】プレイングマネージャーの基本
「プレイングマネージャーとして、どう業務をこなしつつ、マネジメントを進めるべきか?」
そんな疑問を抱えたことはありませんか?
私は現在30代前半、2年ほど前、営業からマーケティング部門に異動となり、アライアンスマーケティングを行なっています。
一人部下を持ちながら、日々自分の業務にも追われるプレイングマネージャーとしての役割を担っています。
時間が足りない中でどう部下を育てるか、どう効率的に動くか、そのバランスを取るのがとても難しく感じていました。
そこで手に取ったのが、伊庭正康さんの『プレイングマネージャーの基本』。
私の会社では昇格審査といったものあり、年末にそれが行われるため
プレイングマネージャーとしてのスキルを深める必要性を強く感じ、この本を読むことにしました。
今回は、この本から得た学びや、今後の実践にどう生かしていくかについて、感想をまとめました。同じような立場の方や、マネジメントに悩んでいる方にとって、少しでも参考になればと思います。
今日ご紹介する本はこちら
読書を通じて感じた課題
読書を始める前に感じていた課題は、以下の通りです。
部下にどのように業務を任せるか:自分でやったほうが早いと感じがちで、任せることに対する不安がありました。なにより「教えるコストと時間」が忙しければ忙しいほどおしいものです。
効率的な時間管理:忙しい日々の中で、どのように部下への支援と自分の業務と優先順位をつけ、効率的に業務を進めるかを悩んでいました。またどうしても「手間をかけることが良いこと」という考えがいまだに拭い切れてませんでした。
部下とのコミュニケーション:部下との関わり方やフィードバックの与え方に悩み、どうすればモチベーションを維持できるかを模索していました。
本から得た学び
とても良いことがたくさん書かれている本です。
個人的にこの本で心に響いた点としては、
部下に頼ることを決める:なんとなく、任せている気がしている自分ですが、任せることの大切さを改めて実感しました。
自分でやったほうが早いと考えず、未来を見据えて業務を部下に任せる大切さを学びました。
例えば、3つのリンゴの皮むきは自分で素早くできてしまうので、一人でやってしまう。しかしそのあと、300個の依頼が来た時には他のメンバーが皮剥きの方法を知らない、早く向けないとなれば、どのくらいの時間がかかるでしょうか。3つの時にすこしずつ教えておけばよかったですよね?早い段階で部下を信頼し、育成することが大切だということが印象的でした。
詳細から教えて伝える:部下になにかお願いをするときはできるだけ詳細を伝える。復唱させる。意外にお願いしたことを聞いていないもの、覚えてないものです。最近はテレワークも進んで、Slackなどのテキストでのやりとりが増えまたので、復唱はさせなくても良いかと思ってますが。文章も意外とみてないものですよね。
データの収集は適当で良い:これは部下に対してというよりも自分の業務にとって、が近いのですが、「未来を約束するデータはない」という言葉が特に心に刺さりました。マーケティング部門にいる私にとって、「データ」は非常に重要ですが、データばかりに頼りすぎず、実験やトライアルを重視することが必要だと気づかされました。「シリコンバレーの投資家たちは、データを集めるよりも小さな実験を始めている」という考え方は、今後の仕事にも活かしたいです。また部下にも時間をかけすぎないようにと一言声をかけようと思います。
部下へのフィードバック:「たとえ足を引っ張っても『ごめん』と言わない」という言葉が印象に残りました。その言葉をうけた部下は「成績が悪いときは萎縮しろ、というメッセージとなる」。成績が悪いと萎縮するのではなく、「チームを支えてくれてありがとう」という姿勢を持つことで、部下をポジティブに育てる重要性を実感しました。
学びの応用
今後、実際の業務で以下のような行動を取り入れていこうと考えています。
部下に業務を任せる:企画の立案や顧客対応など、今までは自分で行っていた作業を部下に任せ、彼の成長を促すようにしたいです。未来を見据えて、部下がより多くの業務を自律的にこなせるようにサポートしていく予定です。
小さな実験を実施する:来期に向けた施策として、アンケートや参加者の傾向分析を基に、新しい取り組みを試みる予定です。さらに、アライアンスマーケティングでも小さな実験を取り入れ、クロスプロモーションなど、少しずつ成果を測定していくつもりです。
データ収集の効率化:データに固執せず、収集する時間を制限して、全体の傾向を把握する程度に留めることを意識します。その代わりに、素早く小さな実験を始め、結果を見ながら次のアクションを考えます。
本に対する率直な感想
この本は、忙しいプレイングマネージャーでも、しっかりとマネジメントができることを教えてくれました。
特に、無駄を省くための「省力化」や部下に対する接し方に関して、多くの学びがありました。
著者の他の書籍もぜひ手に取ってみたいです。
もし、こちらのnoteを読んで「この本も良かったよ?」などプレイングマネージャー向けの書籍や、マーケティングなどおすすめの本があったら教えてください。