#75【バトンリレー企画】異文化カルチャーのシェア ~だれかのゴミは他のだれかのお宝。これぞ人生~
チェーンナーさんの異文化カルチャーシェア活企画で書かせて頂きます。
私初めは、異文化に触れて起こるカルチャーショックかぁ、書ける書ける~と思っていたのです。ところ変われば‥‥の『日本とのカルチャー比較』の構想はできてました。
でもよくよく読んだら、
自分が他人に薦めたいマイカルチャー、だれもが持っている、その文化を、みんなでシェアしましょう!
というのが主旨でしたね。
マイカルチャーをシェアしていくシェア活って、特に素敵なことのシェアなんですよね・・・となれば、これをシェアしてみましょうか!
それは
salvage yard (サルベージ ヤード)
=廃品、解体されたもの、捨てられるはずだったものを救出した資材置き場と説明すればいいでしょうか・・・
例えば、Scaffold board (工事の足場用の木材) は高い所に仮設の足場工事をして立つための板なので特にしっかりした木を使う。それは一枚板で厚みもあるので、新しく買えば高い。しかも使い古された味をわざわざ求める人は意外にも多い。うちの夫が間違いなくそのひとりだ。
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そして、こんな庭のピクニックベンチを作ってくれた。
夫は建築関係ではまったくの素人だが、フットワークは軽く、次から次へと自分でプロジェクトを作り出す。なんなら、テーブルの上に広げると卓球台になる二つ折りのテーブルトップまで作ってくれている。これは卓球が好きな私のために、数年前の誕生日に内緒で作ってくれたものだ。
奥に見えるベンチも、右と左の端の鉄製の足を見つけたらベンチを作りたくなったらしく、木材を調達して作ってしまった。その後ろに見える物置きは、上から見ると5角形。夫がキットからひとりでコツコツと組み立てたものだ。
イギリス人は古いものを大切にする。
これは本当だ。
新築の家というと、郊外の宅地開発地に建てられる。人口に対して家の絶対数が足りなければやむを得ないことでありながら、新しい家を歓迎する人はあまりいないようだ。できれば皆、歴史ある古い家を買いたがるように思う。我が家も百年以上前に建てられているが、築百年の家は珍しくもなんともない。
我が夫は新しいものや量産されたものにはとんと興味がないので、サルベージヤードの近くを通ろうものなら、間違いなく立ち寄るのだ。
こんな建物が車の通路の両脇に向かい合っている。
看板だろうがなんだろうが、ここにあるものはすべて売ってくれる。
昔の家には必ず暖炉があったわけだが、人によっては蓋をし、壁にしてしまう。ただの壁であれば家具が置けるからだ。 古い家を買ったら、まるで宝さがしのように、とんでもなく美しい暖炉が隠れていたりする。そんな暖炉を活かそうとしたら、それに合うパーツが必要になったりするのだ。
百年以上の間にファッションやスタイルも変わるように、家の内装も住む人が変えてきたのだ。その時々でモダンなものに替えるために、古いものは要らなくなる。そうやって取り除かれたものはこういう場所があることによって、それを探している誰かが再利用できる。
例えば、ジョージアン調、ヴィクトリアン調、エドワーディアン調など、もともとの家の時代背景にマッチするスタイルを再導入したいという人も多い。
この奥にある窓、欲しいなあ。一見ステンドグラスのようで実は木の枠というのがすごくいい。そばでようく見るとめちゃめちゃ可愛いデイジーのような柄付きガラスなのだ。色もすごく私好み。
屋内部分は区切られていて、ドアの金具や‥‥
その他もろもろの鉄や金属の小物もイメージ通りのものが見つかるかもしれない。
下の画像の真ん中にごちゃごちゃしているのは建物の屋根の先の『風見鶏』。鶏に限らず、馬、飛行機、猫やウサギもいるのがわかりますか?
外に出たら、
なんと、洋菓子ボンの看板がっ!福岡で創業1961年のあのお店が、新宿と日本橋のレストランに入っていたのでしょうか‥‥ 。ボンというよりボソに見えるけど‥‥
こんなものまで‥‥と思いますまい。「これこそがわたしの探し求めたもの!」と喜んで買っていく人もいるのだから‥‥
ずらりと並んだ Belfast sink (ベルファーストシンク) のカントリー感は、今でも根強い人気がある。確かに素敵だけど、食器洗い中に手を滑らすとお皿が割れちゃうリスクはやっぱり回避したい。 古いものはガーデニングの鉢植え利用としてもまだまだ需要があるのだ。うちの庭にもひとつあり、水の中で水草やWater iris (黄菖蒲) が育っている。おたまじゃくしを入れた年もあったな。
なな、なんと、チェスをかたどったガーデンの置物に出会えたりする。なんてキュート。
つる系の植物を這わせる枠が王冠だなんて、胸がきゅんきゅんしそうだ。
ワインの樽のテーブル、私も欲しい。 この画像左奥、江戸にあった橋みたいなものまで‥‥ こんなの、どこから来たのだろう‥‥?
下の不思議なピンクとブルーの道具。 種を明かすと、これはヴィンテージの芝生用ローラーである。画像ではわかりにくいが、Tの部分を押しながら歩くと下の部分はコロコロ転がる筒形になっている。こんな芝生ローラーがあったら気分が上がるかもしれない。
これは屋根の上のチムニー( 煙突 )と、手前は古い電柱のようだ。
取り壊された建物から使える資材が集められ、誰かが自分のプロジェクトにちょうど必要なものを買っていく。
さらに奥へと‥‥
ヤードは続くよ、どこまでも‥‥
“One man’s trash is another man’s treasure.”
ある人にとってのゴミは、別の人にとっては宝もの‥‥ つまり、人が何に価値を見出すかなんて、様々に違っていていいのだ。
「違っているから面白いんだ」‥‥とサルベージヤードはささやくのです。
*
このリレー企画にに私を繋いでくださったのはNorikoさん。とってもバイタリティー溢れる、頼もしいお母さんです。お子さんをコスモポリタンな人たちに育ってもらう土台づくりをシェアくださいました。
ありがとうございました。
そして、私がバトンを渡したい方々、たくさんいらっしゃって困ってしまいました。 今回は同様に海外にお住まいで、また違ったカルチャーが飛び出すこと間違いなしのお二方に‥‥
お一人目は七田苗子さん。最新の記事はこちら↓
もうお一人は、yahoiさん。最新の記事はこちら↓
【期間】7月20日(火)まで【バトンリレー】ルール
1.バトンが回ってきたら、noteを書く。
自分が薦めたいマイカルチャーを記事にする。表現や書き方は自由。
2.noteを書いたら、次にバトンを渡すnoterさんを指名する。
指名するnoterさんの最新の記事を貼る。
3.指名するnoterさんは、最大2名まで。
4.チェーンナーさんの記事を貼る。
5.ハッシュタグ、「異文化カルチャーシェア活」を入れる。
【バトンリレー】の返還について
1.バトンをもらったけどnoteを書きたくないという人は、バトンをチェーンナーさんに返還してください。方法は以下のどちらか。
①「チェーンナーさんに返します」という記事を書いたものに、上記チェーンナーさんの記事を貼って投稿。
②チェーンナーさんの記事のコメント欄で「バトンを返します」と申告 返還すると、チェーンナーさんがオススメのカルチャーを書いて投稿されます。
2.バトンをもらって記事を書いたけど バトンを回すのがいやだという人は、チェーンナーさんにバトンを返してください。その際記事に「チェーンナーさんに返します」と書いていただければ、チェーンナーさんが引き取って、おススメマイカルチャーを書かれます。バトンは遠慮なく返して大丈夫です。
苗子さん、yahoiさん、チェーンナーさんがそうおっしゃってますので、どうかご無理をなさらないようお願いします!
バトンを繋ぐリレー企画への参加、楽しかったです。もっとバトンを渡したかったので、またバトンが戻ってきても嬉しいくらいです~ ٩(ˊᗜˋ*)و
どんどんカルチャーの波が繋がっていきますように‥‥