#154 太郎さんの新刊をパリで想う ~モンマルトルに葡萄畑があった話~
先日、私のパリでの惨事をnoteに綴りました。
この出来事が起こったのは、よりによって私がパリのなかでも格別好きなモンマルトルだったのです。
モンマルトル (Montmartre) はパリで一番高い丘。丘の上の白亜のサクレ・クール聖堂からは、パリを一望できます。
有名なキャバレー、ムーラン・ルージュや『ジュテームの壁』があるのもこの地域ですが、なんと言っても芸術家に愛された下町っぽさもあります。
歩いているだけで胸がキュンとするものに出会える街。
ほら、こんな可愛い建物が!
これはラパン・アジルというキャバレーだと娘が教えてくれました。
看板の『鍋から飛び出すウサギ』の愛らしさを見てください。
こんな駄洒落みたいな名前になったという可愛いお店です。(駄洒落といえば私が思い出すあの方‥‥)
さて、道を挟んでお隣には葡萄畑があるのです。
ゲートは閉まっていましたが、すき間から覗き込んで撮ったのがこんな写真。
パリのモンマルトルの丘に葡萄畑があることに驚きます。
下記は旅行サイトで読ませていただいた、ある方のレビューになります。
葡萄畑の写真を撮ったのは他でもない、noteの私のエンジェル、福島太郎さんが出版なさった新刊、『会津ワイン黎明綺譚』を想ったからです。
実はまだ完成版を拝読していないのですが、出来上がり前の状態を存じています。相当面白いです!こんな小説を次から次へと生み出される太郎さんすごいですから!(ああ、またこの語彙力のなさ‥‥)
私、上の写真たちを「太郎さんに‥‥」の想いで撮ったので、太郎さんに伝わらなければ取っておく意味がないと思いまして。
かと言ってダイレクトメールでお送りするほどの意味もない!
それでこんなところに投稿いたした次第です。
私のにわか知識(https://ovninavi.com/vendange2019/参照)で恐縮ですが、パリ市は5つの葡萄園を所有しているのだそうです。
毎年の収穫時には市民が参加できる、葡萄の収穫体験のイベントが開催されます。
パリにもかつては葡萄畑の丘陵が広がっていましたが、都市化とともに19世紀半ばに消滅していました。
たとえばパリ15区では、1982年に屠殺場跡が公園に生まれ変わった際に葡萄畑も復活。そこで作られるワインは毎年約250本。翌年9月のオークションに出品され、利益は全額15区の非営利団体に寄付されているのだそうです。
(Oh!出版書籍の全売り上げの寄付男、福島太郎さんとも繋がりますね~)
フランスの食文化とワインの切っても切れない関係を想うと、こうしてパリでぶどう栽培文化が今に繋がれていることの意味は計り知れないですね。
今日はそんなお話でした。
これからローストチキンです。
さ、ワイン。
ワイン。
ワイン。
しゅぽーん