『療育整体』ってどういうこと?
『療育整体 著 松島眞一』
炎上することが多いらしい、花風社さんが出版されている本です。
私の個人的な捉え方ですが、少しまとめてみたいと思います。
まず、療育整体とは』感覚統合プラスして行うといいかも』と感じました。
なんでもそうですが
応用行動分析だけ
構造化だけ
視覚支援だけ
個別支援だけ
集団支援だけ
〇〇教育だけ
感覚統合だけ
というように、片寄りはよくないと思います。
その中でも、感覚統合が主流になってきている今の療育にプラスしての
血流と筋肉についての考え方は「なるほど~」です。
発達障害は神経発達症になりましたね。
血流は神経に伴走しています。神経は血流から、酸素をもらっています。だから、血流がよくないと、神経は発達しない。ということ。
療育整体の手法
療育整体の手法は3つです。
1.入力
2.縦横
3.ゆらぎ
療育整体の一番の目標として『骨軸で立つ』をあげています。『骨軸で立つ』とは、『解剖学的肢位』といわれ、一番の負担の少ない立ち方ができるようになること。とのことでした。そして、その施術は、びっくりするくらい簡単で、毎日、おやごさんが子どもさんにできるようになっています。これが【1.入力】です。
そして、背骨を柔らかくする【3.ゆらぎ】、筋肉にはたらきかける【2.縦横】があります。
【入力】【縦横】【ゆらぎ】どれもゴールは
『血流をあげて、立ちやすい姿勢をつくる』
ということです。
皮脳同根
療育整体は中医学の皮脳同根(皮膚と脳は同じルーツ)の原理に基づいています。
皮膚への【入力】は脳への【入力】と同じ。
【2.縦横】のさすり方は、脳が喜ぶさすり方として紹介されています。
ぜんぶできなければ、1つからでも大丈夫。
90日続けると、脳が姿勢を覚えるそうですよ。
不安や緊張が重心をずらす
【入力】は主に、首、背中の緊張(筋肉の緊張→緊張麻痺反射、場面緘黙等)をとります。とのこと。ドキッとしたり、怖い、逃げたい、等(無意識を含む)の筋肉の反射(神経から)で入った緊張をとるそうです。
療育整体には「できない、とりくめない」ということがない
どんな子でも、とくりめるように考えられているのが、療育整体です。
最後に
著者の松島さんは
「そもそも、なぜ発達障害が精神科に組み込まれたのか、私は長年わかりませんでした。生身で接する発達障害の方たちが、精神科の対象だということがピンと来なかったのです。むしろ、身体障害だと感じていました。そして神経発達障害に定義し直されてからは、なぜまた精神科が関わるのか余計わからなくなりました。」
と言っています。
私は、クリニックでは治らないとは思うけれど、今の社会で生きやすくする方法は学べるのではないかなぁ〜と思います。応用行動分析だったり、カウンセリング、視覚支援、構造化などで自分を振り返ったり、社会についてわからないことを教えてもらえることでQOLがあがることはあると思います。
一方、そういった知識の上に成り立っている社会性は脆くもあり、応用の難しさもあるので不測の事態には対処できなかったり、考えすぎて苦しくなることも想像できます。
だからこそ、身体から整えておくことは大切ですね。
ひより雨でも、お家でできる「療育整体」をお伝えしていこうと思います。
必要な方に届きますように。
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