NISSANが車から出る音でつくった音楽が普通にいい。騒音を抑えた'Dream Drive'【PR研究所043】
NISSANのLEAFは、騒音が少なくCO2の排出も少ない電気自動車です。
そんなLEAFの「騒音が少ない」ことを活かし、なんと車から出る音でリラックスミュージックを制作しちゃいました。
やっちゃえ日産。やっちゃったね日産。
5曲目のDreaming and Goodnight、耳を澄まして聞いてみてください。
"ウィンウィン"
明らかにワイパーと思われる静かなリズムが聞こえてきます。
楽曲は、エクスペリメンタル音楽プロデューサーであり睡眠研究家のTom MiddletonとNISSANのエンジニアが共同制作しました。いや、普通にいい音楽なんだよな。
このDream Driveは、子供の睡眠時間を守れるような「あらゆる環境に優しい」ゼロエミッションの車になることを目指し、PR会社エデルマンと日産自動車がタッグを組んで手がけたプロジェクトです。
同社の調べによると60%の親が、子供を車に乗せているときのノイズや振動など、車へ不安を抱えていることがわかりました。
快適なDream DriveをNISSANの電気自動車であるLEAFなら実現できるよ、というメッセージをポップに伝える企画でした。
(エデルマンHPよりスクショ)
このキャンペーンの結果、22カ国200以上のメディアに報道されたそうです。総閲覧数は2500万を超えたくさんの注目を集めたようです。
PRの事例として特に注目すべきは1点あります。
一見すると"派手"なキャンペーンにみえるかもしれませんが、LEAFの強みである「騒音が少なく、振動などのノイズも少ない」というポイントを上手に情報発信しています。前述しましたが、LEAFはゼロエミッション(=環境に優しい)であることに加え、電気をエンジンにしているため「騒音が少なく、振動などのノイズも少ない」のです。
「地球環境に優しい!」というメッセージではなく、あえて「家族・子供」を選んだのは消費者がより"自分ごと化しやすい"インサイトに目を付けたからかもしれません。
また音楽という媒体との親和性も高く、実際に耳でLEAFのすごさを体感できることに加えて、リラックスしたい or 子供に安眠してほしいなどの使用場面をイメージしやすいことも重要です。
※Spotify派の人に向けて下に貼っときます。