2023年12月の記事一覧
あの人視点のエッセイも読みたくなった『師匠』
志らくが談志との日々を描いたエッセイ。
となると、どうしても談春の『赤めだか』を思い出してしまいます。あれはめちゃくちゃ面白かった。大ベストセラーになったことで、それほど落語好きというわけではないという方にも多く手にとられたと思います。
『赤めだか』によって立川流の人々の見え方というのもかなり変わったんじゃないかと思うんです。が、改めて振り返ってびっくりしたのが、『赤めだか』出版時って師匠はまだご
息を止めながら読んだ『歌われなかった海賊へ』
人がなぜ悪意に支配されてしまうのか、戦争はなぜなくならないのか…など巨悪の発生する理由を問う本が多くなってきたように思う。
たしかに、ウクライナ侵攻しかり、パレスチナで起きていることしかり、人がどうして殺し合わなければならないのか、その答え探しをせずにはいられない。
一方で、そういった巨悪に立ち向かってきた人がいることも事実だ。歴史に名を残した有名人もいれば、この本に出てくるような市井の人たちの抵