2022年12月の記事一覧
”基本”というより”大前提”なのかも。『マーケティングの新しい基本』
「基本」というキーワードが目立つので、初心者向けの本のように思えてしまいますが、読んでみると随分雰囲気が違います。
どちらかというと「基本」というより「前提」といった方が良かったのではないかと思うのです。本文中でも出てきますが、流行のキーワードであったOMOはもはや大前提であり、ビジネスの背景で当然のことになっているということが語られています。
その時点で遅れをとっているなと辛くなりますが、それが
最後の仕掛けが胸に響いた『戴天』
『震雷の人』で松本清張賞を受賞した千葉ともこの最新作。今回も中国の歴史を元に描かれた歴史小説です。
『笑い神』の興奮が冷めず、とにかく熱い青春小説が読みたい！と思って、ちょうど近くにあった本を読み始めた感じでしたが、熱っぽさがちょうどよく夢中で読み進められた作品です。正直なところ、受賞作にあたる前作はそれほど乗れなかったので恐る恐るのところがあったのですが、こちらの方が私には良かった。
玄宗皇
今年のM-1を見る目を変えてしまうインパクト『笑い神』は12月必読の1冊
お笑いを目指して、売れずに燻る姿を描く青春小説なんてのはそこら中に転がっている。フィクションがつくりだす物語をやすやすと超えていくノンフィクションだった。青春ノンフィクション。出てくるのはいい歳のおっさんばかりなのだけど、青春には年齢なんて関係ないってことを思う。
M-1、それも休止前の初期のM-1で笑い飯や千鳥が、圧倒的でそしてどこか異質な存在感を放っていたのを憶えている。笑い飯の鳥人が…って