介護士はみな「人間愛」にあふれている訳じゃないと悟った衝撃の瞬間
「ケア優先」vs「業務優先」という難題
■「こうすると早く飲み込んでくれるんですよ」
「ちょっと!何してるんですか?!」
現在39歳の新島桜子さん(仮名)は、介護職に就いて11年目。虐待まがいなケアをしている職員を何度か見かけたことがある。
重度認知症の80代女性のAさんは、食事に全介助が必要で、食べ終わるのが一番遅い。職員Bは、「早く終われば他の利用者のケアに行けるのに」と、いつもイライラしていた。
ある日、新島さんは職員Bと食事介助の担当になった。新島さんが他の利用者のケアで食事ホールを離れ、しばらくして戻ると、職員BがAさんの鼻をつまみ、口をタオルで抑えている。
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