ため息俳句 レタスの花
レタスは、通年いつでもスーパーマーケットの野菜コーナーにあるので、人参大根よりも、親しみがある野菜になっているかも知れない。
我が家の朝飯は、元旦と七草と来客のある時以外は、野菜サラダとミルクバナナとコーヒー、トーストの四品と決まっている。そういうことで、毎朝
、結球レタスの葉を剥ぎとって、指で千切って、水にさらす。レタス以外の野菜は、時期時期によって変わるのだが、レタスは常に主役である。
ヘッダーは、ロメインレタスの花である。種屋さんにはベビーリーフの種というような商品名で、サラダ用の野菜の種をミックスしたものが売られている。レタス類だけではなく、ルッコラやテーブルビート、お馴染みの水菜などの種が混ぜてある。
そのミックスの種を春先に蒔いておくと、重宝する。ちょっこと摘まんでサラダにする。これは、プランターでも栽培できるので、お手軽である。摘み取るのを途中からほったらかしにしてしまうと、見る見るうちに大きな株になってしまう。後は、花を咲くまで待つことになる。
ロメインレタスの花は、直径で1センチにも届かない。かわいらしい花だ。レタスの種というのはどれも同じだが、あんな花であるから当然のこと、種は本当にちっぽけで、爺ィの鼻息程度でも吹き飛ぶくらいだ。種まきは、浅い溝に筋蒔きして、種が隠れる程度にかるくふわっと土をかけてやるのだ。
それが、あんな大きさのレタスに育つ、これを命の不思議と云わずに何といえばよいのか、と。
それに、ロメインレタス出自はこんなだという。
へー、エーゲ海方面からですか。
さて、レタスのことを和名では、チシャ(萵苣)。古名を「ちさ」といい、「乳草」(ちちくさ)の略とされると、ウィキは教えてくれるが、もっと知りたい。
奈良時代には食べていたとは、驚きです。
それに、レタスの原産地は西アジア、地中海あたりであるというから、やはりシルクロードでやって来た、そうして奈良の都に至るということだったのだろうか。
それならば、時代は変わって京の都では、かの「光の君」だって、召し上がっていたのだろうか。