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ため息俳句 日めくりカレンダー

 ヘッダーは、散歩の道々で見かけた櫻である。「十月櫻」と呼んでよいのやら。

 さて、書店では、すでに来年の手帳や日記、それにカレンダーなど店頭に出ている。
 そのカレンダーであるが、我が家のものはすべて貰い物であるからどれもこれもスポンサーの名称が刷り込まれている。カレンダーとてそれぞれの企業イメージを作る宣伝媒体であるから美しさを競うのである。
 しかし、家庭用のカレンダーというのは、美的センスというより実用性を重視してほしいという感じもある。そういうことで自分が一番好むのは、昔ながらの日めくりの暦、カレンダーである。
 
 で、本日はこの通り。

 提供してくれたのは、困ったときには直ぐ来てくれる工務店さんであるが、・・・モザイクがけで、ごめんなさい。
 
 ご覧通り本日は旧暦9月13日。さよう「十三夜」であると、一目瞭然、しっかり明記されている。

 妻は数日前から、今年の十三夜は何日かしらと、しきりに気にしてネット検索などしていたが、この「日めくり」はいつだってきちっと教えてくれるのである。
 年をとってくると気が短くなるせいか、その「十三夜」と聞くと、なんだか師走がひたひたと近づいてくるような気分になる。

日めくりの残り少なに十三夜  空茶



 さてさて、夕刻前散髪にいったのだった。
 店を出た所で、見上げた月。

髪切って頭軽々後の月  


 というわけで、散髪すると肩の凝りまでとれる気がするのであった。

 この日めくりカレンダーは、キッチンの目につきやすい壁に掛けてあるので、毎朝の食事の支度中に、一度は目がゆく。
  過日といっても、10月12日は、畏れ多くも「芭蕉忌」であった。さすがに芭蕉宗匠ともなると、日めくりカレンダーが教えてくれるのである。今朝が芭蕉忌の朝だと知って、・・・、「ああそうでしたか」ということで。

く手重懈おもだるきなど桃青忌


 恩知らずだな。

 今夜の十三夜のお供え物は、これ。
 あれ、蜜柑が現れた。

  饅頭は、さっき一つ食べました。