ため息俳句　秋耕

秋耕の汗に涼しき風吹けり　　空茶

とは言え。すぐにこうなる、老いとはいかんとも。

無花果の木陰にへたりへたりかな

なんだか、掘り起こすと今年は蚯蚓みみずが多い。蚯蚓はウンコで土壌を改良してくれる。家庭菜園家にはありがたい生き物であるのだが、たいていの人にとっては気味悪い奴と忌避されやすい。

荒起こし蚯蚓みみずおおよそ単独者

俺も、蚯蚓の仲間かと。

ともあれ、こうして今日も畑仕事ができる。

幸さきくとす脱いで野良着の汗一斗

家に帰れば、今朝の極楽。

シャワー浴び「ガツン、とみかん」で人ごごち

我が晩年は、こんなものか。