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ため息俳句 野分の空が茜色

 今夕、今年一番の夕焼けの空を見た。
 台風の余波の小雨が降っていたのだが、空も辺りの家々も朱に染まった。

 西に夕陽、東は薄い雲が流れていた。
 空は一面、夕焼け。
 一時のことであったが。


茜さす夕べなりけり野分雲


 
 奇妙な気分になった。
 ニュースは各地の被害を伝えている。
 ながながと迷走する台風に国中が翻弄されている。
 なんだか、空を見てばかりいるような気がする。
 誰もがなんだかイライラしてように見える。
 初めての経験のように思える。

何時までも惑ふ野分やいまいまし