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こんな面白いものが世の中にあるんだ!とパソコン・ゲームにのめり込んだ日々
ステキな偶然というものが時として起こる。
それは偶然ではなくて必然なんですよと訳知り顔の人には諭される。
何のことかというと昨日アップしたnoteの件。
「国産のパソコンなんて使いものになりませんよ。あんなものは鉄くずみたいなものです。お話になりません。最近発売(1983年1月1日)されたApple IIeがいいですよ」
というアドバイスをうけて36年前の元旦に発売されたアップルIIeを使い始めたのが我がパソコン事始め。
【きっかけ屋☆映画・音楽・本ときどき猫も 第38回】
当時経理課が使っていたNECや富士通のパソコンは電子計算機の延長でしかなかった。
って言うか「延長でしかなかったという認識しかぼくには持てなかった」ということだ。
理工系のセンスのカケラもないぼくの興味の範疇を超えているのがパソコンだった。
ところがパソコンゲームの開発に向けてという大義名分で会社に買ってもらったApple IIeはとてつもなく魅力的な道具だった。
ワープロを使い始めていたのでタイピングには抵抗がなかったとは言え怪しげな日本語で翻訳された小冊子のような解説書を読んでも何をどうすればいいのかサッパリ分からなかった。
モニターは小さなブラウン管でモノクロ。
データはフロッピーディスクに記憶させる。
マウスが世の中に登場する前なのですべて命令コマンドをタイピングしなければならない。
英語は苦手だしBASIC言語も分からなかったのでアップルをゲーム・マシーンとして使うことしかできない。
ゲーム開発という名目でロードランナー、パックマン、ガムボール、チョップリフターなどのアクションゲームに朝から晩までのめり込んだ。
こうやって久しぶりに画面を見るとまるで映画と同じように懐かしさに浸ることができるんだね。
反射神経、運動神経のニブさにいらつきながらも匍匐前進で一面一面クリアーする楽しさに溺れた。
何百時間も費やしてロードランナー全150面をクリアーした。
ある夜復習を兼ねてミスしないで全150面クリアーを目指してスタートし7時間半後の明け方に達成できた時は嬉しかった。
いい年して何やってんの!どころではない。ゲーム開発という仕事のためにやってるのさと自分に言い聞かせながらひたすらゲームざんまい。
アップルのゲームには国産のゲームにはないセンスの良さを感じる。
自分でデザインしたピンボール台で遊ぶピンボール・コンストラクション・セットのセンスに驚き、凝ったヴィジュアルもなく文字入力だけでドキドキさせてくれるアドベンチャーゲーム、ミステリーハウスで完全にコンピュータの可能性と面白さにハマった。
挙句の果ては中古のアーケードゲーム・マシーンの台を購入して自宅で連日夜中までゼビウスびたり。
ゲーム・オタクの若者たち数人が24時間ゲームづくりに没頭できるようにマンションの一室を借りてゲーム開発室と名付けた。
ぼくも他の社員の目を気にせずに思う存分その部屋でゲームに没頭した。
二年ほどかけて完成したゲームは「試験に出るうる星やつら」。
質問に正解すると新しいヴィジュアル画面が見られるというクイズ形式のゲーム。
質問数は1200問でかなりマニアック。
うる星やつらマニアのゲームオタク数人が開発に携わってくれた。
開発には直接加わらなかったけれど時折顔を出してくれたシャイな高校生がいた。
彼のことにもちょっとだけ触れておこう。
今やパソコンゲーム会社の社長として大活躍しているからね。
この続きはまた明日。
明日ももう少しパソコン話が続きそうな予感がします。
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