現代人は恐怖脳_情報に惑わされないために…
(アメブロよりnoteへ移行するため過去の記事を掲載_2020年4月14日投稿)
この世に不安、恐怖なしに生きる者はないだろう。
必要な恐怖もある。
それが生命危機の回避に役立つ。
しかしながら、今現代人が経験するほとんどの不安、恐怖は不要なものである。
不安・恐怖を3種類に分類してみよう。
1 現在目の前に繰り広げられる生命を脅かす危機的状況への恐怖
2 直感が察知した未来の生命危機への恐怖
3 精神の不安による未来に起こるかも知れぬ想像上の危機への恐怖
当然のことながら1、2は生命危機の回避に不可欠な動物の本能だが、現在、人間界においてこの状況が起こることは稀であろう。
3は生命危機の回避に不要であり、むしろ心身への毒であるにもかかわらず、先進国における人類の大多数はこの想像上の恐怖に蝕まれている。
野生動物に老後の不安はない。
想像上の遠い未来に怯えるのは全宇宙において人類だけなのだ。
いかにして現代人は想像上の恐怖に蝕まれたのか?
乳幼児には現在の社会、世界に対する不安がない。
生活の安定。
両親がいかほど裕福か、いかなる方法で稼いでいるか、そしてこの先もそれが続くのか。
世界の気候変動の現状と未来は?
自然災害の可能性は?
乳幼児にないこれらの恐怖が成長と共に両親や周囲の大人により刷り込まれる。
生活への不安
健康への不安
天災への不安
5年後、10年後、自身に必要な収入があるのか。
老後、不自由なく生活ができるだけの蓄えを持てるのか。
それらをいかなる方法で達成するのか。
共に過ごすパートナーと出会えるのか。
そのパートナーと別れることなく老後も共に過ごせるのか。
どちらかが病を患った際、介護はどうするのか。
独身であるなら、老後誰が面倒を診てくれるのか。
不安は思考から生まれる。
環境が不安を生むのではない。
不安を作る思考。
全ては大人たちの認識と概念により作り出された。
不安と恐怖は金になる。
人をコントロールするのに最も都合が良い感情。
これをすれば天国へ行ける。
これをすると地獄に落ちる。
天国へ行くための行いよりも、地獄に落ちない行いを選択するのは、不安と恐怖による思考の支配から。
新型コロナウィルスの混乱により起きたトイレットペーパーの買い占めは恐怖による支配の結果である。
今なら半額、と言われても30ロールも買わないだろうが、トイレットペーパーがなくなるという噂があれば100ロール買うことも厭わない。
しかしながら、冷静に考えればトイレットペーパーなど、ウォッシュレットが普及する日本においては無くなったとしても大したことではない。少なくとも生命の危機は起こり得ない。
恐怖脳が引き起こしたまやかしの恐怖。
現在、我々を労働へと突き動かすその衝動は
豊かな生活を得るためではなく、
生活苦に陥らないためのものが大多数。
両親からのプレッシャーがあったのではないか。
将来、最も高給が取れる職業に就くことこそが、生活苦への不安から逃れられる唯一の方法だと繰り返し聞かされることで、いつしか生活苦は生命の危機という風に刷り込まれたのではないか。
不安、恐怖を利用し、群衆をコントロールしてきた人々がいる。
不安、恐怖を利用し金を引き出すビジネスがある。
それらのコントロールにより、現代人の脳は恐怖脳へと偏ってしまった。
脳は変化を嫌う。
それが良い変化であれ、悪い変化であれ、異なった感情に不安を感じ、元の状態へと引き戻す。
不安、恐怖に慄きながら、心の平和が続けばそれに不安を感じ、また自ずと不安を探すのだ。
備えあれば憂いなし
現代人には当てはまらない。
備えてもなお憂いているのが現代人。
恐怖脳は不安の思い癖。
1 恐怖脳から抜け出す第一歩は自身の不安の思い癖、その不安は環境に無関係であることを知る。
2 心に不安を感じた際、木々や空、美しいと感じるものに目を向け、それを感じる。思考を止める。
心の平和が続き、また不安を感じた際にはこのプロセスを繰り返す。
半年以上が経過した頃、恐怖脳から抜け出し、心が常に穏やかであることに気づくだろう。
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![ミシェル・フナコスキー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/104411228/profile_982659fa419889ded93d9b1beca542b2.png?width=600&crop=1:1,smart)