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【水鳥の歌と生活】2023年7月30日日曜〜8月5日土曜


 七月三十日日曜

 朝、radikoのタイムフリーで昨夜の「オードリーのオールナイトニッポン」を聴く。

  酒と人に親しんだ日の翌朝には、置き所の無い心身がある。
  剃髪をしてしまいたい。煩いがひとつだけでも無くなるのなら。

 仕事のBGMはRAFVEN『Valkommen till Rafvbygden』にする。
 仕事の合間に水鳥葛のnoteアカウントを作成する。
 業後は家で晩酌をする。レトルトカレーを食べてマルエフビール500ml缶一本と、タコハイ500ml缶一本を飲む。
 酒を飲みながら、この日届いたツージーQ『ぶどう園物語』を読む。読み終わり、すぐに感想をnoteに書いて投稿する。良い漫画だった。

  人生が上手くいかない人がまだ生きて描き継ぐ人生を見る。
  現実を生きられなくて、話す言葉全て詩になる人間が居る。
  貧しくて、好きなことしかできなくて、悩み続けて老いてなお生きる。
  自我をまだ穏健に言い尽くせずに、別れた友は私にも居た。

 七月三十一日月曜

 朝、Podcastで「髭男爵の山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」「芸人お試しラジオ『デドコロ」』を聴く。
 仕事のBGMはRAFVEN『Next Time We Take Your Instruments』にする。
 仕事の合間に、これまでメモしていた短歌に日記を書き加えてnoteに掲載できる形にしていく。

  ゆっくりと時間をかけて育んだ個性が人を遠ざけている。

 業後は家で晩酌をする。鮪刺身、しめ鯖、瓶詰めの野沢菜炒めを乗せた冷奴を食べて、七笑を二合飲む。
 飲みながらYouTubeで「バナナTV」の台湾編を見る。バナナTVは何度も見ているが酒を飲みながら何も考えないで見るのに本当に適している。頼み過ぎの料理も楽しい旅行もバナナマンの二人が自分の代わりの全力で楽しんでくれる。

  本当の意味で心を晒すなら小銭で買える鍵は掛けたい。
  受け入れて欲しい心と容易には見せたくもない心があって。
  バスマティライスで作るビリヤニが近所で買える情報を得る。
  嘘ばかり上手くなっても明日には今の気持ちを忘れてるだろ。
  戦っているつもりではいる日常を、その暴力も覚えていたい。
  友達ができた途端にどこかしら、たった一人で歩きたくなる。

 日付が変わる少し前にTwitter(現在はXか)とnoteの旧アカウントを削除する。そこまでして今後何をするのか。何もしないかもしれないが、体力と気力のバランスがいい時を見計らって書きたいことをどんどん書いていきたい。

 八月一日火曜

 朝、radikoのタイムフリーで昨夜の「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴く。
 午前中は仕事が無かったのでコインランドリーへ。待ち時間にミスタードーナツへ行く。チョコリングとアイスコーヒーを注文し、角川書店編『第三版 俳句歳時記 夏の部』を読みながら一服する。

  極暑にて形保たぬチョコレイト
  部屋仕事右腕だけが灼けている

 洗濯を終え乾燥機にかけている間に、radikoで「空気階段の踊り場」を聴きながら周辺を散歩する。

  ため池に浮く水泡をよく見れば、小さな鯉が群れ泳いでいる。
  荒れ狂うために膨らめ夏の雲
  この暑い最中に散歩するなんて、正気の沙汰じゃねえよ。楽しい。
  さもあらばあれ、大汗をかきながら知らない道を選って彷徨う。

 仕事のBGMはRAFVEN『よみがえれ!キツネザウルス〜Bring Back The Dinos』『NEXT TIME WE TAKE YOUR INSTRUMENTS!』にする。先日ヤフーオークションで落札したこの二枚のアルバムが届いたので早速聴く。
 お客さんと夏らしく怖い話をしていたら雷鳴が聞こえ始め、急に激しい風雨になった。空も暗くなり恐ろしい雰囲気になる。
 夜は酒を飲まずに、お客さんからいただいたシュークリームとベトナムのトムヤンクン味のインスタント麺を食べる。

  アイリッシュトラッドなんか聴きながら、知らない街を夢想してみる。
  トムヤンクン味のフォーではまだ夏を異国旅行にすり替えられない。
  この夏の旅の資金のためとはいえ、ビアも飲まずに働いている。

 八月二日水曜

 朝、radikoのタイムフリーで昨夜の「爆笑問題カーボーイ」を聴く。

  朝雲犬を興奮させてみる
  少しだけ涼しくなった朝なのに気圧が肩にのし掛かってくる。
  フィクションに託してまでも、偽りの輝く私を見て欲しいのか。

 メダカの鉢の布袋葵が繁盛し過ぎているので三分の一ほど間引いたところ、メダカが見当たらない。この暑さで死んでしまったのか。

  蔓延った布袋葵の下で人知れずメダカは消えてしまった。

 夜は近所の焼き鳥屋で晩酌をする。ねぎま、ぼんじり、しろ、にんにくま、つくね、とりかわ、たん、枝豆、キムチを食べて、キリンビールの大ジョッキを二杯飲む。

  居心地が良くは無いけど近所にある焼き鳥の店で日が暮れていく。
  他人とは交わりたくない気分でも、彼等の話を批評している。
  後先を考えずにただ食べていて残り二合をキムチだけで飲む。

 八月三日木曜

 休日。最近の暑さで寝苦しく睡眠不足気味だったので気が済むまで寝る。
 朝マックが食べたくなり車でマクドナルドに行く。いつも頼むのはマックグリドルソーセージエッグのセット。サイドはハッシュドポテトでドリンクはミルク。今日ももちろんそのセットを注文する。

  行き過ぎる通勤車両を見て食べる、マックグリドルソーセージエッグ。
  不意に聞くホワイトベリーの夏休み。ジッタリンジンには無いピアノ。

 アリオに行きスマートフォンの機種変更をする。せっかくなので最新のiPhone14にして、黄色いボディーがかわいいのでケースは透明にする。古いiPhoneからデータを移行するために職場へ。移行をしながら、途中のセブンイレブンで買ったエリックサウス監修のビリヤニを食べる。初めてビリヤニを食べたがパラパラのバスマティライスにカレーがよく絡んで美味しい。ライスだけでも軽めなドライカレーという感じでいい。

  機種変更をしたiPhoneは黄色くて、だからか昼にビリヤニを食う。

 夜はローソンで買い物をして家で晩酌をする。四川風麻婆豆腐、ナガラ食品のホルモン鍋を食べて、マルエフビール500ml缶一本とプレーン酎ハイをジョッキ二杯飲む。

  冷凍のホルモン鍋をアルコールランプで炙り麦酒を飲む。
  熱帯夜になりそうだけど、あえて鍋をつついて汗をかきながら飲む。
  汗をかくほどに飲みたくなる酒は体の水を奪い去っていく。
  味付けが濃くても油まみれでも、豆腐を入れて吸わせてしまう。

 八月四日金曜

 朝、radikoで昨夜の「おぎやはぎのメガネびいき」を聴く。

  普段物静かな鷺が、ごく短い叫びのような声で鳴き去る。

 仕事が無いので先日読み終えた町田康『口訳 古事記』と石川淳『新釈古事記』の感想を書く。内容の紹介だけでもつまらないし、純粋な感想だけだとあれが良かった、こう思ったと子供の読書感想文のようになってしまう。もう少し良い形はないものかと悩みながら書く。いつも書き終えたらすぐに読んで欲しくてそのままアップロードしてしまうが、今回は書き上げても少なくとも一日は置いて読み返そうと思う。
 そんなことを思っていたが結局一日仕事が無かったので、数度読み返してnoteに投稿する。文体についてはやっぱり納得していない。もっと良い感じのバランスのものがあるはず。

  神々の時代の本を読みながら、救急車両のサイレンを聞く。
  今にでも遠くに行きたいけれど、まず遠くに行ける音楽を聴く。

 夜はツルヤで買い物をして家で晩酌をする。鮪と烏賊の刺身、切干大根の煮物、冷奴を食べて、七笑を三合飲む。
 飲みながらピエール瀧のYouTubeチャンネル「YOUR RECOMMENDATIONS」の最新回を見る。
 その後SNSでNHKの高橋源一郎のラジオ番組に町田康が出演して『口訳 古事記』の話をするということを知り聴く。そんなことは知らなかったが今日偶然『口訳 古事記』の感想を書こうと思ったことが不思議で、これは儲けたなと思う。

  美しいらしい話も異文化の国で味わう歓待のよう。
  困惑はせめて理解をしようとして近い記憶を探す姿か。
  尊重するものは他人が大事らしく開いた箱に置かれてるもの。 

 八月五日土曜

 朝、radikoで「バナナマンのバナナムーンGold」を聴く。
 仕事のBGMはCornelius『夢中夢』にする。

  主人の無い目高鉢にて鳥遊ぶ
  打水をしたところとて部活生
  逃げ水を追いかけもせず幾年か
  鷺鳴き去る脅かすつもりは無いけれど

 夜はセブンイレブンで買い物をして家で晩酌をする。ベーコンペッパーマカロニサラダ、冷静仕立ての揚げささみのレモンソース和え、ねぎ盛りピリ辛砂肝ポン酢を食べて、マルエフビール500ml缶、ステラアルトワ330ml瓶、パウラナー330ml瓶をそれぞれ一本飲む。
 飲みながら配信でバナナマンライブ『O』の配信を見る。設楽統の『S』、日村勇紀の『H』に続いて、第三のバナナマンと言われる作家オークラの『O』のタイトルが付いた今回のライブは、どんなところがオークラらしいのか、考えながら見ていたが、学生時代の冴えない経験が未来に繋がっていくというテーマがあるのかなと感じた。またあるコントでは、オークラのテーマである「音楽など他のエンターテイメントとコントの融合」が取り入れられていて、そのコントにはジェームス・ブラウンのいわゆるコント・ショーのオマージュがあった。これはどれだけの人が気づくのかわからないが、個人的にはおもしろく大笑いした。まだ公演中ということでもあり、一度見ただけでもあるので具体的な内容や感想は書かない。毎年DVDでも購入しているが、配信ではリアルタイムで見られるということも嬉しいが、カーテンコールが見られることも嬉しい。二時間の公演を終えて疲れているだろうにカーテンコールでも全力で観客を楽しませてくれて、配信で見ている人への気遣いも忘れない、ここがバナナマンの人気の理由の一つなんだろうと思った。


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