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2度の適応障害を経て、つながりの学校へ。「"自分の好きがわからない"虚無状態から、涙が出るほどやりたいことにつながった」
こんにちは。つながり探究家の美月です。
今日は、2度の適応障害で休職し、「つながり」によってたった6か月間で人の人生って180度も変わるんだなとわたし自身も感動した彼女の物語。
半年前は適応障害で眠れない夜を過ごしていた彼女が、今では自分が心からやりたいことに向かって、日々自分らしく表現をし、たくさんの応援者や同じ志を持つ仲間に囲まれながら、キラキラした表情で毎日を過ごしています。
そんな彼女に、この半年間で一体何が起こったのか。
\こんな人に読んで欲しい/
・自分が心からやりたいことや好きなことを見つけたい
・休職、一時的な離職(キャリアブレイク)をしており、自分の身に起きていることを知りたい
・相手に合わせすぎてたまにしんどくなっちゃう
・自分らしく、人や社会とつながりたい
・心理や哲学、アートに興味がある
この記事では、赤裸々に書いてOKというご本人の許可のもと、虚無状態から本当にやりたいこととつながり様々な場や作品を生み出し、きらきらした笑顔で過ごすみなちゃんに至るまでの変容ストーリーをお届けします。
※つながりの学校のメンバーの1人であるみなちゃんのエピソードです。
くり返す休職、適応障害
まずはみなちゃんが、6か月前に悩んでいたこと、入学理由についてご紹介します。
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■みなちゃんがつながりの学校に参加した理由
自分は本当は何がやりたくて何が嫌なのか。転職後の会社でも体調不良が続いて自分の好みすら行方不明だったのでこの機会に「みんながやっているから」で決めてきた自分を変えたかった!
みなちゃんは、2度のキャリアブレイク(休職)をしています。
初めて会った時は、不安そうな表情を浮かべながら、
「最近は、錠剤がないと眠れない日々を過ごしています。どうして自分の身に体調不良が起きるのか、自分でもわからないんです。SNSをひらけば同世代の昇格のこととかをみて…自分は何やっているんだろうと落ち込んでしまうんですよね」
と話していました。
世界の前提がひっくり返ったコーチングセッション
つながりの学校に入学し、月1のコーチングセッションで一緒にみなちゃんに起きる身体症状の意味を紐解いていきました。
すると、体調不良の原因は「社会から求められることを優先し、自分の気持ちをあとまわしにしていること」だと判明しました。
「自分は下っ端だから言われたとおりにしなくちゃいけない」
「嫌な事でもできます!と言わなければいけない」
「人を頼らず、自分のことは自分で解決しなければいけない」
「完璧であらねばいけない」
すべてを完璧に、一人でこなさなければならないと思っていたみなちゃんは、自分のやりたいことや好きなことよりも会社が自分に求めることを必死でこなすという仕事の在り方になっていました。
結果的にそれが、みなちゃん自身の好きなことや嫌いなことへの感度を鈍らせ、不感症状態=虚無状態につながっていたことがわかりました。
「みなちゃんが好きなことを言ったりやったりしちゃうと、どんなことが起きちゃう感じがする?ブレーキをかけてくれている存在は、みなちゃんをどんな風に守ってくれてるかな」
と聞くと、みなちゃんは俯きがちに不安げな表情を浮かべながらぼつりとつぶやきました。
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「…ひとりぼっちになるのが怖い。ひとりぼっちにならないように、ブレーキをかけている存在がいるような気がします。」
みなちゃん自身も気付いていなかったみなちゃんの無意識には、「みなちゃんが自由に振舞う=ひとりぼっちになるというストーリー」がありました。
セッションでは、このストーリーを「みなちゃんが自由に表現しても、ひとりぼっちになることなく、素敵な仲間とつながっている」という新しいストーリーに転換していきました。
セッションが終わったみなちゃんは、「そうだったのか!!」と目をまるくしながら、とてもスッキリした面持ちで頬をピンク色に染めていました。
このセッションをした月の振り返りスレッドには、
「6月とは人が変わったようにアウトプットが楽しくなって、自分が好きになりました。そして周りの方の暖かさに気付く余裕が生まれました。」
と記載していました。自分が自由にアウトプットすることで人とつながれることを体感したみなちゃんは、人にどう思われるかを手放し、心ゆくまままに自由に自己表現をするようになりました。
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人生が変わる衝撃的な出逢い
自由にアウトプットをするようになったみなちゃんは、ロゴを自分でデザインしてインスタグラムにあげたり、オリジナルグッズを作成・販売したりと精力的に活動するようになりました。
デザインしているみなちゃんの姿は無邪気で楽しそうで、わたしの母のジュエリーブランドのロゴデザインを有償で依頼するなど、みなちゃんのやりたいことはデザインなのかな?なんて仮説をもちながら応援する気持ちで関わりました。
しかし、みなちゃんの心からやりたいことは、「デザイン」ではありませんでした。そのことに、その時はわたしも、みなちゃん自身も知る由もなかったのです。
すっかりセミが鳴いている夏の夜に、みなちゃんの人生が変わる衝撃的な出逢いが訪れます。
つながりの学校では、月1回の「自分とつながるゲスト講師とのコラボ授業」があります。7月はtotonoi pizza代表たっちゃんにお越しいただきました。
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みんなでtotonoi pizzaをいただきながらたっちゃんの創業への想い、食への想いを聴いていたとき、みなちゃんの奥底にしまい込んでいたある願いにふれました。
「これまでtotonoi pizzaは1枚のピザを焦がしてしまったけれど、それ以外は廃棄したことはない。」
たっちゃんが力強くその言葉を放った時、みなちゃんはぼろぼろと大粒の涙がをこぼしその場で泣き崩れました。
わたしはみなちゃんの背中に手を当てながら、みなちゃんが感情を救いあげ、言葉にするのを待ちました。その場にいたたっちゃんも、つな学メンバーもみなちゃんが自分の想いを言葉にできるまでゆっくりと沈黙を続け、耳を澄ませていました。
次第にみなちゃんは、走馬灯のように蘇った記憶をイメージしながら、自分に起きていることを語りはじめます。
「…わたし、ほんとうはフードサービス業界で働いていたときに、毎日売れ残ったお味噌汁や定食の大量の廃棄を観るのがほんとうはとってもつらくて、嫌で…」
みなちゃんは内側を確かめるようにぽつり、ぽつりと言葉を紡ぎます。
「だけど、いまたっちゃんのお話を聴いていて、うれしくなって。そんな風に飲食のビジネスができるんだ、って。上手く言えないんですけど…、うれしいんです。」
たっちゃんのピザへの想いが、みなちゃんの中で眠っていた過去の記憶、大量廃棄の現場を目撃した痛み、本当は大好きな食べ物たちを粗末に扱いたくない、循環させる仕組みを生み出したいという"願い"に触れました。
たっちゃんから「素材の声を聞いている。(たっちゃんのお師匠様は)野菜の声を聞いて、2人来ても40人来ても同じ質のお料理を...」「今まで廃棄したのは焦げちゃった生地1枚」というお話を伺った時にいろんな感情が溢れてきました。
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廃棄の作業が伴わない飲食業があるんだと気付いた嬉しさ。自分の視野が広まった感動。不快感を黙って受け入れてた自分の未熟さ。悲しさ。後悔。自分の本当に好きだったことを思い出したワクワク感。ずっと鼓動が早かったです。色々混ざって涙が出て3日間何度も思い出して気持ちを整理しました。
よく思い出すとたっちゃんとの帰路、駅の別れ際に何か言わなきゃ!と口から咄嗟に出たのは「自分の道に希望の光が差したような日でした」という言葉でした。多分自分の中で食とビジネスは混ぜると危険と信じていた、無理やり信じていたけどそうじゃないよをやっと知れた日だったんだと思います。その嬉しさが一番大きかったのかもしれないです。
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私は「作る→消化」まで愛があってほしいと思っていることに3日経って気付きました。
私の中ではただ堆肥になって土に変えればそれでよしとも思わない。ちゃんと最後まで愛せる形であればいいなと思う。
みなちゃんはゲスト講師とのコラボ授業を経て、自分自身に眠っていた人生かけてやりたかったこと、心から望む願いにつながりました。
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そこからのみなちゃんの前に進むエネルギーはすごいです。自家発電力マックスで、気になったこと、やりたいことにどんどんチャレンジします。
自らの経験をもとに大量廃棄の現場で観たこと、感じたこと、考えたことを発表する会を主宰したり、食の循環を生む新しいシステム、サーキュラーエコノミ―について調査してみたり。
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また、コーチングセッションでは食にまつわる企画を一緒に考えて、「聴くキッチン」というラジオ番組を創設したり、「話食会」という食について深く対話する会を開催したりと、新しい食の仕組みを創るべく情報発信、情報収集しています。(発信すると情報も入ってきます)
やりたいことがわかっても、最初から行動できるわけではなかった
自分の内側にある「食」への愛と願いに気付いたみなちゃんですが、最初から「やりたいことがわかったから行動しよう!!」となれたわけではありません。
「わたし手料理をホームパーティーで振舞うという夢があるんですよね。
だけどわたしこっち(関東)に友達がいないし、きっと誰も来てくれない。部屋もせまくてとても人を呼べる環境じゃないんです」
やりたいことがわかっても、「誰かに受け取ってもらえるかな…」という不安はつきものですよね。みなちゃんのように、そもそものやりたいことが「絵を描きたい」とか「海外で1人旅してみたい」と1人で完結するものではなく、「自分のお料理を誰かに食べてもらいたい」と1人じゃできないこともあります。
そんな時、「自分に友達がいないから」「場所が無いから」という理由であきらめてしまうのはもったいない。
わたしはこういう人の内側にせっかく芽生えたちいさな灯を守りたい、と心底思っています。
そこで、
「じゃあRoom105をつかってやろうよ!わたしも周りに声かけてみるよ!」
と提案してみました。するとみなちゃんは、ぱっと花が咲いたような笑顔で、
「いいんですか!ぜひ、やってみたいです」
と言いました。
こうして、みなちゃんのちいさな夢を叶える企画「お皿の上のみなの世界」が誕生しました。
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開催当日は、7人の仲間が集まり、みなちゃんのごはんを美味しくいただきました。集まった全員がみなちゃんがつくってくれたごはんを「美味しい~!」と心をはずませながらいただく空間は、手前味噌ですが「やさしい空間だなあ」と感じてわたしもほっこりしました。
「美味しいと言って食べてもらえて、小さな循環が目の前に広がっていて
今までで味わったことがないような充実感でした。
家に帰るとめちゃくちゃ眠たくて、運動会が終わった後のような楽しい疲れで満たされていました。
みんなに幸せを届けたい!とか、みんなの健康を守りたい!とかまで
正直考えられなくて
ただ料理をしたい自己満足だけど、その先に何を外に還元できるのか
これからも行動の中で見つけたい。」
みなちゃんは、一歩一歩「自分がやりたいことをやっていいんだよ」という喜びの体験を積み重ねています。
行動する中での不安は生まれるけれど、多様な体験を経て休職中の「自分1人で頑張る」という世界から、「仲間を頼ってやりたいことを実現していい」という世界に変化しました。
仮面を被って、相手を観察・分析しながら人と関わるのはもうやめた
みなちゃんは、つながりの学校入学前に「この学びの間にどんなことを得たい?」と聞くとこんなことを言っていました。
「人と話すときに自分を出せているなと感じられる感覚になりたいです。
いまは仮面をかぶって、分析しながら人と接している。そんな自分が嫌だなと感じています。」
この悩み、きっと誰もが多かれ少なかれ感じたことがあるのではないでしょうか。
入学前のみなちゃんは、器用に相手を観察しながら自分を変えている印象がありました。
そんなみなちゃんが、素のみなちゃんのままではじめて登場したのが、グループでコミュニケーションを学ぶ授業のとき。この授業はみんなの予定を合わせるため夜の時間帯に開催することが多い授業でした。
夜だろうとオンラインだろうと、いままでばっちりメイクをして、いつも髪の毛を綺麗にセットしてきていたみなちゃんが、ある日すっぴんで、物理的にも精神的にも「ありのまま」で授業に現れたのです。
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振り返ればこの時が、「ここでは仮面を脱いでも大丈夫だな」とみなちゃんが感じた瞬間だったのかもしれません。
そして月2回のコミュニケーションの授業を経て、これまで相手に同調しすぎて言いたいことが言えなかったみなちゃんが、なんと転職活動中に面接官から「想いがつよすぎる」と言われ葛藤するまでに自分のことを率直に伝えるようになりました。
そのプロセスでは、「自分の大切な想いをわかってもらえない」という苦味を味わうこともありましたが、その体験をも授業の中で扱い、最終的には自分の意見を主張し、相手ともつながれるようになっていきました。
「最初は御社の事を調べて必死に御社に合わせている感があったけど、そうすると話しにくいし、選考落ちて、なんだったんだとやっている意味が分からなくなり...
結果、そのまま自分の話したいように話して、自分の発表会にして
それを良いと思ってくれる会社に入れればいいや!と思うようになりました。」
「面接官の立場になると、”あんな奴あいたくねえ!”じゃなくて”あの人もきっとつらかったんだろうな”と考えることが出来て憎しみや怒りが和らいだ。自分が生きやすくなると平和にも繋がる。」
また、プライベートでも、身に着けたコミュニケーション術をつかって大切な家族の悩みを聴き、みなちゃん自身だけではなく、みなちゃんの周りの人たちともつながりを自らはぐくみ変化を起こせるように👏
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みなちゃんの変容をみていると、人とのつながり、社会とのつながりはこんなにも人生の幸福度を上げるんだなと実感します。
嫌なことがあると、ついつい環境のせい、他人のせいにしてしまうこともあるけれど、自他ともに大切にする関わり方を身につけ、実践することはウェルビーイング向上に寄与するとみなちゃんが体現してくれました。
他者を大事にしたいと願うやさしい人ほど、実は自分をあとまわしにしたコミュニケーションを日々とっているかもしれません。
自分も、相手もどちらも両方を大切にするコミュニケーションを学んでおくと、会社の上司部下、パートナーシップ、家族、友人…あらゆる人間関係がすこやかになっていきます。
日々の人間関係で悩んでいるならば、つながりの学校のコミュニケーションの授業でみなちゃんのように日常が大きく変わるかもしれません。
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自分とつながり、他者とつながると人生は輝きだす
みなちゃんは、つながりの学校の6か月間で人生が180度変わりました。はじめて出逢った時には、適応障害で休職し薬が無いと夜も眠れない状態だったのが噓のようです。
現在は自分自身が心から願っている「食べものたちが最後まで愛を持って届けられる新たなシステムの構築」に向けて日々食のイベントに出かけたり、食を通じて出逢った仲間と交流して、自分自身の学びや発見を表現して過ごしています。
出逢った頃は虚無状態だったみなちゃんがいまでは、よく笑い、よく怒り、時には涙を流しながら自分を心ゆくままに表現しています。
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もちろん薬で少しでも楽になるのなら頼ったほうがよいです。つらいのを無理に我慢するものでもないですからね。ただ、長期的にみればそれは一時的な対処にすぎないと思っています。
人間のしあわせに必要なのは、以下のふたつに集約されると思っています。
ありのままの自分を表現できる、信頼できる仲間とのつながり
自分が心から満たされる感覚とのつながり(生きがいとの出逢い)
つながりの学校を経て、いまのみなちゃんはこの両方のつながりを感じながら日々を過ごしています。
やりたいことを思いっきりやって、夜もぐっすり眠り、大好きなご飯もお腹いっぱいに食べる毎日へと変化しています。
みなちゃんが「わたしは食が好き!」というのを教えてくれたので、みなちゃん好きかもと思いシェアした青果ミコト屋さん。最近は毎日のように通っているみたいです。
自分の「好き」が明確になり周囲に発信していくと、自分が得たい情報が入ってくるようになりますよね。
みなちゃんのように、誰の人生にも時にまるごと投げ出したくなるくらいつらい日や眠れない日がやってきます。
ただそれは悪いことではなく、必ず自分に受け取ってほしいメッセージがあるから起こっている。
それを無いことにしようとしたり、無理に解消しようとするほどに、
受け取ってもらえないメッセージの声は大きくなり、結果、自分と自分自身がつながれなくなっていきます。
自分が本当は何を願っているのか。
どんなことを満たしたいのか。
それを知っているのは、いつだってあなた自身です。
あなた自身がそれを受け取ることができれば、人生はふたたび輝きだす。
周りは、聴くことしかできません。でも、つながりの学校では、その人その人に必要なメッセージを受け取りやすくなるよう聴いてくれる仲間がいます。そして聴く力、伝える力をはぐくむ環境があります。
自分とつながるために大切なのは、自分が自分という存在のままで居られる環境であり、その人の内側からの発露を大切にしあえる仲間です。
誰だって環境さえあれば、自然と心からやりたいことに出逢い、自分にとっての生きがいを感じながら人とつながり、すこやかに生きていける。
すべての人は可能性に溢れた存在である。
わたしはずっとそれを信じているし、みなちゃんはありありと体現してわたしたちに教えてくれた気持ちでいます。
みなちゃんで居てくれて、ありがとう。
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