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きっと、誰もが"生"を感じたい。〜成長志向型から生命持続型の社会へのパラダイムシフト〜

ここ最近はわたしの中の外向性に許可を出したからか、
ものすごく「外に出たい…!」という気持ちが大きくなってわりと社交の場に繰り出したり、Room105に人がたくさん来てくださったりしています。

外に出て感じる時間が多かったので、今日は最近参加したワークショップの体験を書きとどめておこう、と思いnoteを残すことにしました。

成長志向型社会から、生命持続型社会への大転換

友人が主催する"つながりを取り戻すワーク"に参加してきました。(つながり探究家としてはネーミングからもう最高)

つながりを取り戻すワークとは、ディープエコロジストであり仏教研究者のジョアンナ・メイシーが創設したワークショップです。

いくつかのワークを体験したのですが、わたしが印象に残ったのは
【100年後の未来にワープし、新たな仕組みを創造するワーク】です。

①待ったをかける運動・活動 
②新たな仕組み・活動 
③意識の変容の活動や運動 

の3チームにわかれて未来からのバックキャストで新たな活動を考えるワーク。ちなみにわたしは②の新たな仕組み・活動のチームで、
【ファッション業界の新たなシステム】
について考えをまとめ、発表しました。

発表資料

3チームそれぞれの発表を経て、共通のキーワードに浮かんだのが
「成長志向型社会から、生命持続型社会への大転換」です。

例えば、ファッション業界では半年に1度、2023年春夏モデル/2023年秋冬モデルのようにトレンドが刷新されます。

そしてファストファッションと呼ばれる安くて質もそれなりの大手ブランドがトレンドのお洋服を大量生産・大量消費した結果、売れ残りのお洋服、個人が短い間で消費したお洋服たちがゴミとなり、砂漠や途上国の土地に埋め立てられます。

環境省_サステナブルファッションより抜粋

現在のこの仕組みは、成長志向型産業の結果です。
価格、質ともに以前よりも改善されているか。競合よりも安いか。
そういう「より良く、より多く」といった成長志向が招いた現実でもあります。

今回やったワークは、100年後の未来から、バックキャストで起きる変容を考えるワークです。

100年後の未来に起きることをまるで今ここに起きているかのようにありありと体験しながら話すことで、リアルに現在→未来で起きるであろう変化のプロセスを感じることができました。

ワークを通じて100年後の未来で起きていたパラダイムシフトを紹介します。

「不足感 から 充足感 へ」
「多い方がいい から 少なくシンプルがいい へ」
「所有 から わかちあい へ」
「安いがオトク から 高いからこそ持続可能 へ」
「短期間で消費する から 長く愛用する へ」
「個人 から コミュニティ へ」

ワークを通じて感じたパラダイムシフト

先ほどのファッション業界における具体的なシフトは、ファストファッションでのトレンド消費からヴィンテージとして長く愛用する、購入だけではなく、素材にこだわり手作りすることで得られる充足感、世代を超えて受け継がれる質の高い服の生産、だからこそ高単価になり消費が減る、などなどの具体例があがりました。
(デンマークでは、友達同士の洋服のシェアが当たり前だそう…!)

意識改革のチームの発表では、個人からコミュニティへという関係性のシフトも起きていました。
里山藤野に移住された方の体験談として、身の回りのものを「この人から買いたい!」で生活するようになった、という話もありました。

「自分が普段何にお金を投資しているかが見え、どんな人たちと関わり、どんな人たちに支えられているかがわかることでつながりの感覚を感じるし、リアルで密なコミュニケーションによる"生の感覚"がある。」

そんな風に意識変容と心の充足について話されていました。

そこからわたしが感じたのは、今後は「しあわせ格差(心の充足格差)」が起きるかもなあ、という示唆。

SNSが発達したからこそ、「言っていることはわかるけど…」という情報的で知的な発信よりも、
「人とつながって遊んでいて楽しそう!」「その体験いいなあ~」
と”生を感じるリアルな発信”にエネルギーが集う
ようになっていくんだと思います。

実際にわたしもInstagramで毎週のように開催している対話型コミュニティハウスRoom105の様子を発信していたら、まったく知らない方から「おうちに行ってみたいです、誰でも参加できますか?」とダイレクトメッセージをいただき、いまでは一緒に遊ぶ仲間になりました。

Room105での家開きの様子


哲学対話の会@Room105

この体験を振り返り、

成長志向型社会から生命持続可能な社会への大転換の兆し(生命への回帰)かもしれない

と感じました。

お金をたくさん稼ぐ、とか際限なき成長の先にあるのは「あれ、一体なにを得たのだろう」という空虚感。

「ゆたかな生活にはなったけど…どこか満たされない。」

潜在的に抱えている葛藤が顕在的に浮上した時にこそ、大転換がはじまっていく。
その空虚感を体験した人が、今度は心の充足感を得ようとパラダイムシフトをしていく。

まさに現在、社会で起きていることへのひとつの示唆を得たようなワークショップ体験でした。


心の充足感ってどうやったら得られるの?

"つながりを取り戻すワーク"では、生命持続可能な社会への転換に必要なのは心の充足感だとあらためて気付きました。

となると次なる問いは、「心の充足感ってどうやったら得られるの?」という問いです。

もちろん、人には人の充足感があるという前提で、それでも人類共通の充足感もあることがわかった体験があるのでそちらもシェアします。

その体験が…ビオダンサ!!

🌟ビオダンサとは🌟
ビオダンサは南米チリ発祥のソマティック・ダンス/ムーヴメントです。現在、アルゼンチン、ブラジルなど南米はもとより、イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、オランダ、イギリスなどの欧州諸国、北米など世界中にビオダンサの輪が広がっています。
 さまざまな音楽を伴ったエクササイズを通して、自分がどのように動き、どのように感じるのか、アウェアネスに焦点を当てたダンス/ムーヴメントです。人に外見の美しさを見せるためであったり、タフさを示すような「ダンス」ではありません。自己表現/自己調整は一人ひとり異なるものです。その多様性を集った皆で尊重し、楽しむ時間と空間の創出と共感を大切にしたいと思います。

ビオダンサギャザリングイベントページより抜粋

Bio(生命)+ Danza(ダンス)で、別名「いのちのダンス」。
今回、ソマティックフォーラム2023を記念して、日本ソマティック協会会長の久保隆司先生が直々にファシリテートしてくださりました。

まず、体験後の感想なのですが…

いま、ここに、生きてるーーーーー!!!


って感覚。
いまこの瞬間に、心を身体をもって生きている。
自分とつながり、人とつながっている。
その感覚に包まれて、まるでサウナ後のようなととのい感。

ビオダンサ後に撮影した、からだの師匠(勝手に)ボディワーカー小笠原和葉さんとの2ショット。

みよ、この湯上がり感♨️

観てくださいこの表情!!(笑)2人とも満面の笑み。そして汗による肌のテカテカ加減。人間してる!

驚くことに今回のビオダンサワークショップ。
1人以外は全員初対面。そしてチェックインで名前と参加理由を言葉にする以外、言葉を発していないんですよね。

動きと、表情、音、距離間などでコミュニケーションをとっていただけ。

にも関わらず、2時間後には涙を浮かべながらハグをしているくらい深い仲になったそのグループ変容に驚き、感動しました。

自分の内側にあるものを表現するとはこういうことなのか…!
そしてその違いと重なりを祝福しあいながら、みんなで場を創った時間でした。


心の充足に必要な2つの要素

ビオダンサ体験を通じてわかった心の充足を得るのに必要な2つの要素をまとめてみます。

①自分が自分自身とつながっている体感(身体と心のつながり感覚)
②自分という存在が他者と交わっているというつながりの感覚


自分が自分自身とつながる感覚。心身がひとつになり、今ここにいることを感じる体感。

内なる衝動に気付き、身体がそれを表現することをゆるすとき、心身一如の感覚で包まれます。

そして、自分と他者が交わり、交わることでの楽しさ、創発が起きる感覚。
ペアでダンスしていると、次第に動いているのが自分なのか相手なのかがわからなくなる感覚。

静も動も両方をバランスよく体験する。

これを、言葉(思考)を介さず感覚で味わうってところがソマティックぅ~!

太古の昔から、部族を超えて「ダンス」が残り続ける真意みたいなものを感じました。人は、集い、身をつかって踊ることで心の充足を感じられるようにできているのかもしれない。

外面的に美しくなくても、かっこよくなくてもいい。
情動のエネルギーにつながり内側で気付きを得て、みんなで踊る。

自分と世界のつながりを体感した、とってもゆたかな時間でした。

ビオダンサを体験したメンバーで、11月に再度企画しています。
詳細が決まり次第LINEでご案内する予定ですが、優先的に知りたい!という方は「ビオダンス参加希望」と先んじてメッセージくださいね◎

また、わたしのつながりの探究について、主催するワークショップなどはこちらで随時ご案内しております💐


🌟つながりを体感するワークショップ例🌟


それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございます👋


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みづき @つながりの学校主宰
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