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【読書感想文】『物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50』福田里香

どうもこんにちは、海底から🐙です。
二次創作で小説を書いてます。

読了!
下記の記事を読んだ際に気になって、ものの数分で購入しました。

参考にさせてもらったしリンクを貼りたい……と思ったのに履歴を見ても全然探せなくて(活字ホリックなので色々読みすぎた弊害である)しょんぼりしつつ、本のタイトルで探したら30秒で見つけた。もっと早くそうすれば良かった。
とは言いながら、なんだか見つけたときはとても嬉しかった。
「あなたそんなところにいたのね!」と感動の再開を果たした主人公のよう。

ちょうど今書きたかったお話が食欲をテーマにして書いていたのでなにかしらの参考になれば……と思って購入したのですが、結果大当たり。

1 善人は、フードをおいしそうに食べる
2 正体不明者は、フードを食べない 
3 悪人は、フードを粗末に扱う

フード理論のフード三原則

分かる、めっちゃ分かる。
この三原則にすんなり同意できたので購入しました。

食事が与える印象について50個も載ってるんですよ。すごい。
そして書いてあるステレオタイプフード全部に「分かる分かる!」となる
自分が意識して使っていた食事の描写もあれば、なるほどと唸るものもあり。

  • 02 仲間は同じ釜の飯を食う

  • 10 絶世の美女は、何も食べない

  • 14 動物に餌を与えるひとは善人だ 自分が食べるより先に与えるひとは、もはや聖人並みである

  • 34 孤独なひとは、ひとりでご飯を食べる

このあたりが特に好きというか、物語のなかで私が使いたいアイコンだな〜とぼんやり考えてました。意識的にも無意識的にも使っていたものもある。

私は「みんなでご飯を食べてるのに孤独を感じる」っていうことが実際によくあって、一緒にご飯を食べるのって「なにかしらの枠に閉じ込めるための儀式」みたいで嫌いなんですよね。
そんなようなことも書いてあって、ああ私だけじゃないんだな、世の中たくさんそういう人もいるよなって、救われたと言うと大仰ですが、なんだか安心しました。

私が食事の描写を意図的に使うときって、幸せな描写というより不幸な描写のほうが多いんですが。
今書きたいお話は最終的には幸せのメタファーとして食事が出てくるお話なので。この本を読んだお陰で、書きたいものもはっきりしたし筆が乗りそう。
昨日はプロットがさくさく進みました。

そういえば、ちょうど今見ているアニメは『ダンジョン飯』。
ファンタジーの世界観で「妹を救う」っていう目的はあるものの、多く描かれているのは食事の場面だし、みんなで食卓を囲んで(魔物が食材ではあるものの)とても美味しそうなご飯が描写されている。
もしかしてそういう話を無意識に選んでいたのかな……なんて思ったり、思わなかったり。美味しそうなご飯の描写の参考にさせてもらおう。

自分で本を選ぶとどうしても偏ってしまうので、色んな人の買った本や読んだ本の記事を読んでいくのは良い出会いになったりする。
なにせ自分で選ぶとミステリー小説か堅苦しいハウツー本ばっかりだからね。
世の中のみなさん、こういう人もいるので積読本だったとしても教えてもらえるとすごくすごく助かります。

私の感覚だと、積読はいつ開けるか分からないタイムカプセルのようなものです。明日かもしれないし数年後かもしれない。
「これ読みたかったの!?」ってなるのもあるし、「過去の自分ありがとう」っていうものもある。「もっと早く読んでたほうが良かったな」ってものもある。

なんて海底で考えながら、🐙は今日も文章を書いています。

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