
【日記】睡眠外来の予約をした
睡眠外来の予約をとった。
約1ヶ月後だ。
ただ、なんだか怖くなってしまった。
自身の睡眠の異常性はこの記事に書いた通りである。
あれから、大学を卒業し就職した。
眠気の問題があったため、初めはフリーランスを選択してしばらく働いていたが、取引先の企業から正社員として引き抜かれた(フリーランスの場合、引き抜きという表現が適当かはわからないが)。
もちろん入社前に「眠りやすい体質である」「社外への出向や営業などだといつ外出先で眠って倒れるかわからないから、社内専業であれば可能だ」と相談した上で、今の仕事に就いた。
睡眠時間は平日で8時間が確保できた。
高校・大学は5時半起きだったため1日6時間寝られたら良い方だったから、これはかなり大きな変化である。
しかし最近また眠気が襲ってくるのである。
PCや書類と睨めっこするような仕事で眠くなるのはまだ理解できるが、手を動かすの軽作業系の仕事でさえ眠くなる。
うとうとしていることに自分で気づくこともあれば、気づいたら意識が飛んでいたなんてこともしょっちゅうある。
自分のデスクはよくあるオフィスチェアだが、共用PCを触る時は丸イスを使用している。
共用PCで作業している時に眠気が襲ってくると、背もたれがないためかなり危ない。
何度イスから落ちそうになったことか数えられない。
そして、いつも通り仕事中にぼーっとしてしまう頭を抱えながら「なぜこんなに眠いのか」「居眠りしているのがバレたらクビになるのでは」「なんで起きていられないんだ」と涙がでそうになり、その勢いでトイレにと見せかけて睡眠外来の病院へ電話をかけた。
予約は取れたし、睡眠記録も毎日とりはじめた。
これで状況がよくなるといいな、と淡い希望を胸に過ごしていた。
しかし、予約の日が近づくにつれて不安になるのである。
「病気じゃなかったらどうしよう」
高校生のとき、父親からのDVがひどく心を壊して倒れた。
その際に心療内科を受診したことがある。
生きるか死ぬかの瀬戸際で、藁にもすがる思いだったが、その病院では「病気ではない」「鬱っぽい傾向があるだけ」と言われた。
病気ではないから薬による治療もできなかった。
カウンセリング受けてみたらどうですか、と言われたが1回7000円で、母親に「高すぎるからスクールカウンセラーで済ませて」と言われた。
スクールカウンセラーにはただ同情されるだけで、壊れた心も、父親へも、何もアプローチはしてもらえなかった。カウンセリングとはそういうものだが、薬で治療できない以上カウンセリングに頼るしかなかった。
「病気ではないから」何もできず、自分の心が治ることはなかった。
数ヶ月後にたまたま父親が心疾患で急死するまでは。
そんな過去を思い出すと「今回も病気ではないのかもな」と怖くなる。
死ぬほど眠くて、起きていることが苦痛で、周りからの視線が怖い。
どれだけカフェインを摂ろうと、顔を洗おうと、何も変わらない。
そんな現実を変えたくて予約した睡眠外来だが、もし病気じゃなかったら薬で治療することができない。
病院を受診する前の人間が何を言っているんだ、という感じだが、予想できるすべてのことは試している。
それでも現時点で全く治らないから、最終手段として薬で治療したいと、強く思っている。
薬を使えなかったら、根本へのアプローチとしてのカウンセリングや生活習慣や環境などの見直ししかできないだろう。
僕は家庭内の複雑性PTSDを治すためのカウンセリングをここ数年続けており、確かに家族からのトラウマはだいぶ癒えてきたように思う。
それでも眠気だけは10年くらい治らないどころか悪化している。
・カウンセリング→数年行っているが眠気には効果なし。
・生活習慣→学生時代に比べて睡眠時間が確保できるようになっているし、食生活もある程度しっかりしている。
・環境→トラウマを持つ実家を離れてしばらく時間が経ち、かなり心が軽くなった。仕事でのストレスもほとんどない。
これでまた「病気ではない」「人よりちょっと長く寝るだけの普通の人」とか言われたらもう生きていける気がしない。
怖い。怠けているただのダメ人間になってしまうのが怖い。
試しに睡眠障害と診断された人たちのnoteやツイートを調べたが、僕より症状が重そうな人しか出てこなかったため、「やっぱり病気じゃないかも」と思ってしまった。本当に怖い。
どうして世の中でフルタイムで働いている人たちは、居眠りをしないんだろう。昼休みが昼寝で消えてしまうこともないんだろう。なぜみんなは起きていられるんだろう。
いつか僕にも、1日中すっきりとした頭で過ごせる日が来るのだろうか。
睡眠外来を受診することが、僕の眠気と歩んできた人生のターニングポイントになるといいな。