Mongo Santamaria - Working' On A Groovy Thing
みんな大好きモンゴサンタマリア。60年代中盤頃からメキメキとソウル度をあげていきますが本作もジャズ、ソウル、ファンクのおいしいところを上手に調理した一枚。リズムセクションは同じくみんな大好きバーナードパーディにロイエアーズのバンドでも活躍したウィリアムアレンに、モンゴらベテランパーカッション奏者3人。最高にかっこいい選曲良し、アレンジ良し、メンバー良し、演奏良しの一枚です。
メンバー
モンゴサンタマリア:コンガ、ボンゴ
ルイスガスカ、ルイスマラドナード:トランペット
ソニーフォーチュン:アルトサックス
チャーリーオーウェンス、ジョーファレル:テナーサックス
アートカプラン:バリトンサックス
ロジャーズグラント:ピアノ
ウィリアムアレン:ベース
バーナードパーディ:ドラム
スティーブべリオス、ジュリオコラゾ、チワワマルティネス:パーカッション
Working' On A Groovy Thing
ラテン風のまったり感が楽しい一曲。このあとノリノリだけど同時にコッテリの曲が続くのでアルバムオープナーとしてピッタリの一曲です
Spinning Wheel
B,S&Tのカバー。唸るようなアルトはソニーフォーチュン。前衛の人のイメージが強い彼ですが、程よく暑苦しいプレイがラテンリズムとピッタリあっています。
Too Busy Thinking About My Baby
マーヴィンゲイのカバー。ブッカーT&MG'sのラテンバージョンのようなインストソウル的な一曲。
We Got Latin Soul
JBをもろに意識したような暑苦しいファンクナンバー。ホーンはモロにJBのそれでリズムはラテンながらファンキーでパーカッションによるブレイク入り。ボーカルも暑苦しい。この一曲のためだけに買っても損はないくらい最高です。
Getting It Out Of My System
リズム隊がかっこいい一曲。硬いパーカッションの音にパーディ師匠のドラミングが絡む。ずっと聞いていたいブレイクが延々と続きます。
Proud Mary
CCRのカバー。オリジナルもややまったりとしたロックでしたが、ここでもまったり感はそのままラテンソウルになっています。
It's Your Thing
アイズレーブラザーズのカバー。ヒット曲をなんでもすぐにラテンにしてしまう仕事の速さには驚きます。当然これもファンクにチャカポコパーカッションを乗せたノリノリのラテンファンクです。本家よりホーンがややリッチなところも好きです。
My Cherie Amor
スティービーワンダーのカバー。舞うようなフルートが絶品ですがクレジットはありません。ノンクレジットのヒューバートロウズ、クレジットはあるがフルートの記載がないジョーファレルのどちらかだと思いますが謎です
Get Back
ビートルズのカバー。リズムセクションに煽られてソニーが熱唱して、ホーンが煽るとさらに熱唱。選曲の節操のなさとブレない演奏とアレンジ。最高です
Ain't That Peculiar
マーヴィンゲイの65年の曲で当時としてはやや古いこの曲を取り上げたのがやや不思議です。R&Bの影響を受ける前のラテンといった感じの演奏でパーカッション3人+パーディの息のあったリズムが圧巻です。
Twenty-Five Miles
エドウィンスターの曲。音圧強めでグイグイと迫ってくるホーンがかっこいいです。