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アルバムレビュー

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レビューの少ないアルバム、好きなアルバムを自己満足でレビューしてます
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2024年12月の記事一覧

Peggy Lee - Let's Love

Peggy Lee - Let's Love

40年代から活動しているシンガーのペギーリー。流行りもの好きだったのかその時代の最新のサウンドや楽曲のカバーに挑戦した作品も多いですがその中でも一番が本作。タイトル曲のソングライティング、ピアノ演奏、指揮でポールマッカートニーが、残りの曲ではデイヴグルーシンがアレンジを行い演奏ではグルーヴ職人が参加。メロウ&ファンキーなソウル、フュージョンに仕上がっています。

メンバー
ペギーリー:ボーカル

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Sonia Rosa - Spiced With Brazil(1974)

Sonia Rosa - Spiced With Brazil(1974)

ブロッサムディアリーとならぶキュートな声がチャーミングなソニアローサのセカンドアルバムです。編曲はルパン3世、犬神家の一族で有名な大野雄二さん。ラテン、ブラジル風味のグルーヴィーな演奏とソニアのキュートなボーカルが組み合わさった極上の一枚です。ソニアがギターを弾き始めると周りのミュージシャンがそれに反応して自由に演奏に加わっていくという非常に自由な環境で録音された本作ですが、当時はオーディオチェッ

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村岡実 - Bamboo(1970)

村岡実 - Bamboo(1970)

60年代後半から70年代前半のジャズは怒涛の勢いで進化を重ね、他ジャンルとの融合も進み数々の名盤が生まれた一方でそうなり損ねた怪盤、珍盤の数々が生み出されます。ファンク、イージーリスニング、ジャズロックをA面は和楽器で、B面はソウルやロックよりのバンドをバックに尺八を吹きまくる本作は正に怪盤、珍盤の類。しかしそのクオリティは半端なくそういったくくりに入れてしまうのは惜しいくらい。最新の音を研究しつ

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菊地雅章 - Susto (1980)

菊地雅章 - Susto (1980)

菊地雅章さんの代表作にしてクラブ・レアグルーブ界隈からの評価も高い一作です。サウンド的にはマイルスデイビスのOn The Cornorを80年代風に作り替えたような複数人による重厚かつポリリズミックなリズムや多くのキーボードを重ねた不思議なサウンドは復活後のマイルスよりもマイルスらしいサウンドです。このアルバムのみが高く評価されていますが菊地さん名義のワンウェイトラベラーと日野皓正さん名義のダブル

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Cab Calloway - S,T

Cab Calloway - S,T

ズートスーツを身にまとい歌い、踊り、指揮をするエンターテイナーのキャブキャロウェイ。本作は30年代から40年代にコロンビア系のレーベルに吹き込んだもので音質も若干良くないですが30年代より改善されています。演奏にはチューベリーはじめ優秀なミュージシャンが揃っていて聴きやすいうえに聴きごたえもあります。

St. James Infiamary
1930年初録音でこれは1941年に再録されたもの。こ

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Milton Nacimento - Travessia(1967)

Milton Nacimento - Travessia(1967)

MPBを代表するシンガーの1人のミルトンナシメント。ジャズやフュージョン系のミュージシャンとの共演も多く聴きやすいものも多々あります。本作はブラジルの歌謡祭で優勝された記念に録音された一枚。演奏はタンバトリオ(この頃はタンバ4)でアレンジはタンバのピアニストのルイスエサとデオダードの2人が行っています。ちなみにタンバもデオダートもミルトンもCTIからアルバムをリリースしています。

メンバー
ミル

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