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Martin Denny Exotic Sounds
イージーリスニングの中でも南国やアジア等海外の音を真似たものをエキゾチックサウンズやエキゾチカといいます。ここら辺は本物の現地の音ではなく偏見で作られた勘違いアジアや勘違いアフリカですが、それ故にラウンジ―でキッチュなオリジナルの世界観になっています。そのなかでもマーティンデ二ーはストリングスをあまり使わず、ほとんどはスモールコンボなのが特徴です。細野晴臣さんやサンラ、意外な所だと星野源さんもこう
もっとみるMilton Nacimento - Travessia(1967)
MPBを代表するシンガーの1人のミルトンナシメント。ジャズやフュージョン系のミュージシャンとの共演も多く聴きやすいものも多々あります。本作はブラジルの歌謡祭で優勝された記念に録音された一枚。演奏はタンバトリオ(この頃はタンバ4)でアレンジはタンバのピアニストのルイスエサとデオダードの2人が行っています。ちなみにタンバもデオダートもミルトンもCTIからアルバムをリリースしています。
メンバー
ミル
Lou Rawls - Live! (1967)
ルーの初のライブアルバムです。自身のヒット曲はもちろんヒットしたてのスタンダードも披露しています。この時はグラミー受賞やシナトラを押さえて人気男性ボーカリスト一位など単なるジャズやブルースシンガーに留まらない評価がなされた頃です。スタンダードはそれ故の選曲だと思いますがルーの歌唱力と手堅いバッキングはどんな曲であっても粋なスウィングと泥臭いブルースを感じます。
メンバー
ルーロウルズ:ボーカル
Sonia Rosa - "Sensitive Sound Of Sonia Rosa" aka "Bossa Nova" (1970)
ルパン三世をはじめ大野雄二さんとの共演で有名なソニアローザの日本でのファーストアルバムです。僕は渡辺貞夫さんの関連作品として聴いた一枚です。盤はレアで配信にもないものが近所の図書館にあったうれしさとナベサダさんが全曲で参加していると思って大喜びで借りて帰ってブックレットを見たところ2曲にしか参加してしないと知って少しがっかりした記憶があります。ただ主役のボーカルがとてもよかったうえに参加していない
もっとみるThe Joe Harriott Double Quintet Under The Direction Of John Mayer - Indo Jazz Suite(1966)
注記!
本作はギタリストのジョンメイヤーとは同姓同名の人物の作品の紹介です
ジャズというのはアメリカの音楽ですが優れたジャズミュージシャンが皆アメリカ人でアメリカだけが優れたジャズを生み出したかと言えばそうではなくアメリカで本場の人間と渡り合う者やアメリカ以外の国でその国の様式を取り入れたスタイルで演奏する者、自国を離れてもその文化を忘れずアメリカ人には思いつかなかったであろう新たなジャズを作り
Toots &The Maytals - Funky Kingston (1973)
ジャマイカを代表する音楽であるレゲエ。この言葉は今日紹介するトゥーツアンドメイタルズのドゥザレゲエという曲が初だそうです。そんな彼らの代表作となる本作ですがオリジナルが出たのは1973年です。しかしこの時点でジャケが2種類あり、その後1976年にタイトルはそのままで一部を74年のアルバムの曲に差し替えたものもあります。なので買う時は買う予定のものに記載された曲目とDiscogsを見比べてから買うこ
もっとみるAntônio Carlos Jobin. Wave(1967)
当初はブラジルのみで活躍していたアントニオカルロスジョビンを世界的に有名にしたの当時ヴァーブでプロデューサーとして勤めていたクリードテイラー。彼がCTIを設立するとジョビンもそこから三枚のアルバムをリリースします。アレンジはジョビンの私生活でも仲の良かった友人でありテイラーの右腕とも言える存在のクラウスオガーマン。リズムには複数のブラジル系のドラマーやパーカッション奏者とロンカーターを起用しイージ
もっとみるMarcos Valle - Samba’68(1968)
アジムスとの共演やレオンウェアとの交流でレアグルーヴやフリーソウル界でも人気のあるマルコスヴァーリ。彼は19歳で作曲者の賞を受賞し、20歳から23歳の間に30のヒット曲を作曲したという若いうちから才能に溢れた彼のアメリカでのファーストアルバムが本作。アレンジにデオダートを迎えたブラジルのサンバとアメリカの洗練されたアレンジが組み合わさった心地よい一枚です。ジャケットも後のものは髭を生やしてチャラそ
もっとみるオルガンでサンバできるよWalter Wanderley Rain Forest (1966)
オルガン奏者というとアメリカのジャズやソウル系のミュージシャンかイギリスのワイルドなビートバンド、ハードロック系のミュージシャンを思い浮かべる人が多いはずです。しかし本作のリーダーであるウォルターワンダレイはブラジル出身です。しかもこの時代のブラジルのミュージシャンでアメリカでも活動した人というのは大体リオで育った人ですが彼はサンパウロ出身。かなり異色のミュージシャンです。彼のオルガンはハモンドB
もっとみるLou Rawls & Les McCann LTD - Sings Plays Stormy Monday (1962)
ブルース、ジャズ、ソウルを歌いこなすシンガールーロウルズとソウルジャズからジャズファンク、ニューソウルまでプレイするピアニストレスマッキャンは、このアルバムが初共演だったそうですがこの2人を共演させた人は並外れたセンスの持ち主だったはず。ここでは2人がジャズもブルースもR&Bも全てをミックスしてどれにも当てはまるけどどれでもない最高のサウンドを作っています。
メンバー
ルーロウルズ:ボーカル
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