見出し画像

AIに資産運用を任せてみたら、未来の広告運用が見えてきた



先月、ウェルスナビの上場が承認されましたね。そして、今月22日に上場のようです。

ウェルスナビはAIを使って資産運用のプロセスをすべて自動化すると言う、未来を感じるフィンテック企業です。

その時価総額は想定約500億円になりそうです。赤字上場と言う事もあり非常に夢のある話です。

私は何の恩恵も受けませんが…期待するのは、調達した資金を使ってもっとAIが賢くなり稼いでくれたら良いな~と、いちユーザーとしてささやかながら夢をみています。


AIに資産運用を任せてみた


実はまだ始めて数ヵ月ですが、早くも凄さと言うか面白さを実感しています。まず始めるのが実に簡単。紙の書類提出も不要、スマホで全て完結します。

また、ユーザーのリスク許容度を認識する為の無料診断があるのですが、これも6つの質問に答えるだけで済みます。その質問も核心をつく必要な質問のみ(あとで変更も可能)。

更に使っていて感じるのは、とにかくUI/UXがシンプルで見易くて使い易い。これに尽きます。

逆にシンプル過ぎて心配になるぐらい。

画像1

今いくらで、いくら利益が出ていて、ポートフォリオがどうなっているのか。ほぼこれしか分かりません。

ちなみに、私のポートフォリオにも自分ではまず買わない金や不動産にも投資されていますが、その理由は全く分かりませんし説明もありません。

恐らくリスク分散の一環としてのAIの判断なのだろうと想像しています。まぁ考えてみたら素人の私にはそれで十分です。

なぜこのポートフォリオなのか、説明をされても半分も理解出来ないし、それを細かくチューニングする機能があってもやらないし、的確な指示も出せないわけですから…

そうは言っても、ビビリな私は資産のマイナス状況が続くと、素人のくせにいっちょ前に心配になる訳ですよ。10月下旬頃だったかコロナの影響は勿論、ちょうど米国の大統領選挙中でした。

そんな時、ウェルスナビから「このままのリスク許容度で良いか?」の確認の通知が来きたり、長期保有の意義が書かれたコラムが送られてきたりするのです。私からしたらこういった細かい気づかいも安心感が高まる体験でした。

その後、例のファイザーのワクチン開発のニュースが発表されたり、大統領がジョー・バイデン氏に決まってからは、一気にプラスに転じたのですが、それを見ているとAIの運用に対する信頼感も高まり、今では完全に放置する状態になりました。

つらつら書きましたが、要はウェルスナビは良く出来ていると思いますし、今後は投資額も増やそうと思っています。


未来の広告運用


このウェルスナビのサービスを利用して感じたのは、

将来的にはネット広告の運用もこんな形になるのでは?

と言うか、なって欲しい(笑)

Google、Yahoo!の所謂、「自動入札」は機能として既に実装されていますが、正直まだ精度や使い易さなど課題は多いと思います(とは言え、時間の問題だとは思いますが)。現に多くの企業は広告代理店へネット広告の運用を委託していますし、その数はむしろ増えていると言えます。

これは自らの業界をディスラプトする事を意味しますが、企業が手軽に、簡単に、安心して広告運用を任せられる「ウエルスナビのような広告運用サービス」があれば、導入するはずです。

勿論、利用する顧客層はある程度限られてくるでしょう。ただ、ウェルスナビでの経験のようにまずは少額で試してみて、結果が出るにつれてその投資額(広告利用額)や利用企業数は増加していくと思います。

その上で、私が思う懸念点としては「FAT」の思想です。
FATとは、以前のnoteでも書きましたが、Fairness(公平性)、Accountability(説明責任)、Transparency(透明性)になります。

ウェルスナビは、(一任された上で)選定から発注さらに最適化まで自動で行っています。これを同様にネット広告に取り入れた場合、代理店はその説明責任をどう担保するのか?また、広告主もその結果や代理店の説明責任をどう受け入れるのか?

画像2

これは広告主を保護する事や、広告出稿の透明性の観点からもなかなか重い問題だと思います。そのリスクも踏まえて契約してもらうと言う考えもあるとは思いますが、どちらにせよ論点にはなると思います。

私としては、ウェルスナビのUI/UX、ビジネスモデルを知れば知るほど、未来のネット広告の姿に見えるので、この先のテクノロジーの進化と課題解決に期待したいと思います。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?