『ロスメルスホルム』 TBS/サンライズプロモーション東京
2023年11月16日(木)13時
@新国立劇場 小劇場
¥12,000
浅野さんがご出演、しかも透子ちゃんも! これは観るしかあるまい、たとえ海外戯曲が苦手であっても・・・!
とゆーことでチケットを申し込むも落選~~
何だこんな重っ苦しい古典、誰が観るんだよ。と思ったら主演がお人気の方だったらしい。そういや彼の舞台、昔いのうえさんの『IZO』を観たよな・・・と調べたら2008年だった。もうそんなに経ったか~(その時の記事はコチラ)
イプセンの作品はもう10年も前に『ヘッダ・ガブラー』を観たことがある。(その時の記事はコチラ)
あの時はヘッダ役の渋谷はるかさんが素敵だったな。重くて訳わからんかったけど、なんか興味を惹かれたのは確か。なので今回も、覚悟してはいたけどやっぱ重くてわかりにく! そして今回も、話がどうよりもヒロインである女優さんに見惚れてしまった。透子ちゃんを舞台で見るのは3回目だけど、やっぱ好きだなあ。
☆ネタバレしてますのでご注意
戯曲が書かれたのは130年以上前、当時の政治や社会を知らないと登場人物たちの考え方や思いがわからないよなあ。
田舎の有力者の家に乗り込んで、自由思想を拡めようと意気込んでいたレベッカ。家に縛られ当主ヨハネスは聖職を離れ、レベッカに感化されるも心は囚われ罪悪感に苛まれている。
政治や思想の話ではあるけれど、結局最後は恋愛なのか・・・。お互い思想を同じくする同志!と思いつつ密かに恋慕の情に悶えていたという。
いやまあ世の中そういうもんだなって知ってるけど、そこでスン・・・となってしまった。
ヨハネスがレベッカに惚れるのはまあそうよね、とおもうけど、レベッカがヨハネスに惚れるのが釈然としない。伝統に抑圧され子供の頃から泣きも笑いもしない、始終ムッツリと暗い男のどこがいいのか? 劇中でヨハネスのいいところの描写が何も無いからなあ。金持ちとか家柄とかか?
ヘッダ・ガブラーでもおもったけど、支配階級の人たちって基本食うに困らんから庶民と考え方が違うよね・・・。
好きあってるのに何をグルグル悩んでるんじゃあ!っておもっちゃう。ダメな鑑賞者ですはい。ラスト、ふたり橋から川に飛び込むんだろうなって受け取ったけどどうなんだろうね? 壮大な両片思いからの心中って話で合ってる?(最低)
クロル教授がレベッカの過去について話したときの、あのアレは何だったのかな? 透子ちゃんの悶絶の演技がものすごかったけど、詳細は明らかになってないよね? 戯曲読めばわかるのかなあ。ちょっと気になる。『ヘッダ・ガブラー』のときもそう書いてるのに未だに読んでないけどw
透子ちゃん素敵しか言ってないけど、お目当てである浅野さんも素敵でした。保守派の特権階級精神全開で清々しいほど腹立たしいおっさん。(褒めてます)一般庶民には何もわからんのだから政治に口を出させるなっていう。
主演はああいう役作りなのかな? 声が苦手。ともかくヨハネスというキャラクターが好きになれずダメであった。
家政婦の梅沢さん、ブレンデルの櫻井さん、浅野さんでヒトハダじゃないか! このキャスティングは誰? 梅澤さん、さすがの手練れ。櫻井さんうざさの極致だわw
モルテンスゴールの谷田歩さん、初見かな? 上背あり声も良しで見栄えする!
なんだかんだで堪能できたとは言え、席が激悪で大不満。
上手側のバルコニー席だったので、上手の壁面や重要な窓が一切見えず。どなかの感想で鏡があると知ったけど、それも見えず。最悪。
注釈付きの席だとおもうけど、申し込む時は何の注意も案内もなかった。通常席と同じ12000円(と手数料)。これは完全に詐欺だ。
しかし新国立劇場の小劇場で12000円て。ここ主催だと普通8000円なのに・・・。バルコニー席なら4000円だよ?! テレビ屋さんが作る舞台は高えな。ていうか詐欺すな!
舞台美術を見たくて配信を買うか迷ったけど、泥棒に追い銭な気がしてやめた。来年あたりWOWOWかNHKBSあたりで放映ありますように。
この記事が参加している募集
いただいたサポートは次の記事のタネである観劇代ライブ代木戸銭の足しにさせていただきます!