プラスティックは火がつくと溶けちゃう
みゆです。
最近、YouTubeとかサブスクで音楽を聴くときに「シティポップ」という括りで聴くことがよくあります。私、なんか好きなんですよね、シティポップが。
そうすると、かなりの確率で掛かる曲があります。
Plastic Love 竹内まりや
この曲ね。ちゃんと聴いたのって最近なんです。
1984年にリリースされた「VARIETY」というアルバムに収録されている曲なんですけど。私は、その頃はアイドルの曲やベストテンに出てくるような曲ばかり聴いていたので、この頃の竹内まりやさんの曲ってあまり知らなかったんです。
そんな訳で、最近ちゃんと聴いて。
このMVにやられちゃったんですよね。なんか、心が痛くて。ほんと、これ見ていて、心が痛いの。泣きそうになるんです。
たぶん、幸せな恋をしてきた人には分からないかも、です。
心の奥にしまいこんでた、あの感情がちくちくするのです。
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このMVの主人公はご覧のとおり、若くてキレイな女性です。そんな彼女をより魅力的に見せるファッションに身を包み。おそらくワンナイトか、短いお付き合いしかしない男性と逢瀬を重ねるのです。
MVには出てきませんが、歌詞には夜な夜なディスコに通い、男性にチヤホヤされて。昼夜逆転の生活を送る、自堕落な女性が描かれています。
でも、この彼女。ちっとも楽しそうじゃないんです。
そんな彼女と連れの男性を仕事先のホテルで見かけた彼。なんだか彼女の事が気になる様子。
一方彼女は部屋に入ったものの、男性とバーにやってきました。
彼女は化粧室で自分を鏡越しに見つめます。「わたし、何やってんだろ?」って我に返るのです。顔を洗い、付けていた大きなイヤリングを外して、こっそりホテルを後にします。
彼は、バーに向かったものの、そこには彼女の姿はなく男性が一人でお酒を飲んでいるだけ。彼は急いで彼女を追いかけます。
追いかけて追いかけて。
海まで行って、やっと彼女を見つけます。
彼は着ていた上着を彼女に掛けてあげるところでMVは終わります。
きっとこのまま二人は付き合う事になるんだろうな、という終わり方です。
でも、果たしてこのままうまくいくのかな?
それは、私の穿った見方?
彼女の思考のクセが変わらない限り、ダメになっちゃうかも。
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歌詞を見ると、彼女は本気の恋愛はしないという主義のようです。それは、心から思っている訳ではなくて。過去の恋愛で傷ついた自分を守るため。
だから、本気の恋愛はしないし、ワンナイトでもなんでも構わないし、今が楽しければいいって思っているのです。
でも、そんな事しているとね。
自分で自分の事、傷つけちゃっているんですよね。本気の恋愛で傷ついて、偽物の恋愛でより傷ついているんです。
本当は、そんな事は彼女だって分かっているんです。だけど、やめられないの。
なんか、これ書きながら私も泣きそうになってきました。なんか、心がちくちくして胸がギュッてなってきました。←病気じゃないからw
私はこんな自堕落な事はした事ありません。
だけど、自分で自分の事を傷つけていた事はあるんですよね。やさぐれていた時期がありまして。
そんな時って、ちっとも楽しくないの。
一度、そんな思いに囚われた人って「私なんかが幸せになったらいけない」とか、幸せな時でも「この幸せもいつかは終わるんだから、傷つかないようにしよう」って考えてしまうのです。私だけかもしれないけど。知らんけどw
今は、幸せは素直に受け取ろうって思います。
だけど、前に囚われていた思考のクセは完全になくなった訳じゃなくて。たぶん、心のどこか深いところに眠っているのでしょう。それが、この曲を聴いてちょっぴり顔を出したのだと。だから胸が痛いのかなぁ。
そういう感情を手放す事が私の課題の一つとしてある訳なんですが、これほど難しいものだとは。こればかりは自分で克服するものなんですけどね。
たとえ誰かに愛をたっぷり与えてもらったとしても。それを自分が受け取って自分のものにしないと一緒なんですよね。それが思考のクセの厄介な所なんです。
せめて、あのMVの彼女には本当の幸せに気づいて欲しいなって思います。冷たくて、硬いプラスティックも、火がつくと溶けるのだから。愛の炎でプラスティックの心を溶かして欲しいですね。
今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪