超熟6枚切りでフレンチトースト|#114
しばらく前に「土曜の朝にフレンチトーストを食べる」という、文字列だけで誘惑される記事を読んでからというもの、フレンチトーストが気になって気になって。
お子さんとのことや日々のことを、真綿で大切に包み込むようなあったかな描写に惹きつけられるItoさん。ぜひ見てみて。
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そう、フレンチトーストが気になって気になって、真似てみることにした。
Itoさん家のフレンチトーストより、もっとシンプル(と書いて「手抜き」と読む)。さてまずはパン……。おお、「超熟」6枚切りがちょうど2枚残っている。これは厚みがフレンチトーストにピッタリ!
牛乳・卵・砂糖少々を溶き合わせた液に食パンをつけ込み、翌朝フライパンで焼いてみる。バターはないな、サラダ油でいいね。
私が火が通っていない卵が苦手だから、蓋をしてしっかり焼こう。ひっくり返すと……、あー、良い焼き色!表面を覆う茶色いレース模様が「おいしいよ」と言っている。
甘い匂いに誘われた娘が起きてきて、鳥の巣あたまのままキッチンに顔を出す。「ママ、何焼いてるの?」
フレンチトーストだよ、と答えると「ふれんちとーすと?」
まだ食べたことないんだったっけ。そうだそうだ、何度か焼いたことはあったけど、手をつけなかったんだ。得体が知れなかったんだろう。
フレンチトーストってね、卵と牛乳と砂糖とパンでこうやって作るんだよ、、説明しフライパンを見せると「食べる!」との返答。よーしよし。
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「ん~~っ、おいしい~~~~っ!」
一口食べた娘、落ちるほっぺを慌てて手で支えながら、実に幸せそうな声を出した。おぉ、それはよかった。おいしいよね、フレンチトースト。
6枚切りの食パンで作ったフレンチトーストはボリューム満点!1枚食べれば大人も満腹だ。娘は1枚ぺろりと平らげ、「また作ってね」とリクエストしてくれた。
いつものお皿、いつもの食卓。
カフェのようなおしゃれ感も、シロップやアイスクリームもベリーも、何にも乗っていない、ただのフレンチトースト。
バターで焼かなかったから塩気が足りなくて、あとから塩を振りかけたくらいの適当フレンチトースト。
パンは超熟、卵は特売品、牛乳はいつものトップバリュー。
でもね、とっても美味しかった。
きっとおいしかったのは、「食べたいな」と思ったものを食べたから。そして娘の下がりきった目尻を見ながら食べたから。
うん、うちも土曜の朝はフレンチトーストに決まりだ!食パン2枚をフライパンに並べ、じっくり焼くなんていかにも休日の朝っぽくていい。
土曜の朝には、フレンチトースト。
そんな幸せを教えてくれたItoさん、ありがとう。
Itoさんとめぐり合わせてくれたnoteにも、ありがとう。