#19|一生懸命ママへ。敢えてダラダラしよう!ぼけーっとしよう!
「できれば『良い母親でありたい』と思うし、周りからもそう思われたい。みんな、手抜きしてるよとか言いながら、実はちゃっかり手の込んだ料理作ってたりすると思う。私は要領が悪いんだろうな…」
過去、塾の仕事で接してきた多くのお母さんたちからも、子育て真っ最中で会うお母さんたちからも、よく聞きます。
真面目で一生懸命なお母さんに多いですね。
「良い母親」のイメージ。
いつから求めるようになったのかしら。
自分の母親が専業主婦で「良い母親」だったから、自分も我が子に同じようにしてあげたい、とか。ありそうですね。
あるいは周囲からの情報、とか。
子育て雑誌で見る『簡単離乳食の作り方』。潜在的に『離乳食は手作りするものなんだ(既製品ではなくて!)』と刷り込まれませんでした?
核家族で子育て仲間がいない、リアルの情報が入ってこない、つまりメディア用に整えられた情報しか入ってこない、そんな第一子ママは特に注意です。
自分の母親やメディアの情報から、「こうあるべき」が自然と脳内に作られていきます。情報を集めるのは悪いことではないんですよ、全ては我が子を大切に育てるための、母の本能です。
ところが。
子育て開始、崩れる「良い母親像」
こんなはずじゃなかった…
こんなに大変だなんて聞いてない…
子育てが始まると、思い描いた予定との不調和が頻発します。
困って周りに相談すると、驚くほどみんな同じことを言いませんか?
「手を抜けるところは抜けばいいのよ!」
「楽できるところで楽しなきゃ!」
手を抜くところ…?楽できるところ…?
そんなところ、ない…けど?
最低限のことさえできているか不安なのに。
ここから手を抜いたら生活進まないよ?
子どもにも“ちゃんとして”あげられないよ?
悪影響がでるかもしれないよ?
別の人に相談してみます。
「ママの気持ちの問題じゃないかな…」
「読んでみる?参加してみる?」
紹介されたのは書籍やセミナー。いわく、『ママの気持ちが楽になるマインドセット!』『自分を苦しめている元を手放そう!』…
そうじゃない気がする。
「良い母親」になりたいだけ。だから葛藤しているんだ。私自身の考え方を変えたら、「良いの母親」は目指せなくなる気がする。
そうじゃないんだ。
でもこのままでいいとも思えない。
どうすれば…。
根本的に見直したい「自分の時間を確保すること」
ママが自分自身と丁寧に向き合う時間がないこと。これが問題解決を阻む一番の原因です。
『手抜きすればいい、マインドを変えればいい』
それらも確かに解決法です。でも抵抗感あるママも多いでしょう。「良い母親」を目指したい、その自分の目標マインドを大事にしてもらっていない気がしてしまうかもしれませんね。
だからママが「自分自身と丁寧に向き合う時間を作ること」が優先的に取り組むべき解決策です。一生懸命ママは、自分のために時間を作ることすら罪悪感を感じてしまうから(自分のことより子供の事を考えちゃうんですよね)…。
ここで、「ママにとっての自由時間」について深堀りしてみます。
ママの自由時間には2種類あります。
(1)とにかくダラダラ!空っぽになる時間
(2)趣味や自分を高めるために使う時間
この順番にも意味があります。
そもそも通常モードで疲れていますよね。毎日綱渡りのタイムスケジュールのママだって多いはず。疲れた身体と脳が十分回復しないうちに始まる翌日(夜中だって起こされたり!)。
そんな状態で「自分の在り方は…」と考えようと思っても、無理ですムリ!まずダラダラして空っぽになって、心と身体を癒すこと。この時間の確保が第一!
そして健全に前向きに考えられる体力を回復したところで、あらためて自分はどうしたいのだろう、どうすればより良くなるだろうと考える。前向きに解決していくためには、順番が大事です。
自分の時間を確保する方法
まず「自分一人の時間」を持っていいんだ、と意識をチェンジしましょう。これまで「自分時間の確保」に後ろめたさを持っていたママは、頑張って意識を変えましょう。
自分の時間を確保するのは、ママが自分自身の幸福について前向きに考えるため。ママ自身にとっても、家族にとっても大事なことです。
お子さんの預け先があるなら、預かってもらいましょう。
それが無理ならお子さんが寝ている時間を狙いましょう。寝ている時間に家事をしているママなら、自分自身の抵抗心が小さいところから、少しずつ手をかけるのをやめてみましょう。
私の例です。
子どもの入園前は預け先がなかったため、家事時間を減らす方法をとりました。食事をパターン化してメニューや段取りにかかる時間を減らす、とか。お惣菜や冷凍も大変お世話になりました。
掃除も最低限気になるところは毎日やるけれども、できるだけ見ないようにしました。窓のサンとか、冷蔵庫の上とか(リアルですよね)。
そうしてできた少しずつの時間に、
(1)ダラダラ、ぼーっと、空っぽに
(2)自分の思いと丁寧に向き合う
この順番です。
真面目な人ほど、目の前にある問題をすぐに何とかしたくなります。でも、思考が回らないまま問題解決と思っても、前向きな答えは導けません。時間がない中で無理に解決しようと思っても、良い解決策は出ないものです。
まずダラダラぼーっとする時間を作りましょう。
そして徹底的に丁寧に、自分の思いと向き合ってみましょう。
そこから新しいあなたがきっと始まります。
今日はそんなところです。
*追記*
ダラダラして心身の疲れが取れたら、自身の内面と向き合ってみましょう。その方法の見つけ方について書きました。
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