一日一万歩からの飛躍
何ヶ月間か分からない。数週間だったのかもしれない。
ほぼ引きこもり状態だった私は、その状態から抜け出すことが出来ずにいた。
家族の死、息子との不和、鬱…
言い訳はいくらでもあった。
生きていればそれで良い、という考え方が、決して間違っていた、とは思わない。
これじゃいけない、外に出なければ、と思うようになってから、何日も、何週間も経って、私は、何とか自分の身を、外気に晒し、歩いて買い物に行くことが出来た。
日本では、買い物に歩いて行く、なんて、当たり前のことだ。しかし、米国の田舎では、歩いて買い物に行くことは珍しい。歩いて行ける距離でも、車を使う。
だから、四日前、片道1500歩ほどの距離にある、東洋食品店に買い物に行けたのは、奇跡に近い、と思う。
歩く事は、気持ちよかった。
その日は、夕方も歩き、次の日も、その次の日も歩いた。
そして、週末が来た。
その日曜日は、あまりにも美しく、私は、夫と共に、車で数分の美術館まで行き、すぐ近くの公園を歩く事に決める。
近所の住宅地を歩くより、ずっと楽しく、いつまでも歩いていたい、と感じた。
空の青、芝の緑、そして池も青く、噴水の水の音、家族やカップル達の笑顔、体全体に感じる秋の風。私は、五感で歩く喜びを感じていた。
公園は意外と狭く、一周3000歩ほどだったので、2周歩く。その後、IKEA などショッピングをして8000歩ほど歩いた。
自宅に戻っても、歩きたい気分が収まらず、同時に一万歩達成したい、という想いも強く、庭仕事を始める。
庭仕事など、別にしたかったわけでは無い。歩数を稼ぐために、枯れ葉を集め、朽ちた夏野菜を片付け、一万歩達成した。
歩数カウントのアプリは、二時間ごとに、水を飲むよう知らせてくれる。そして、歩くと、食欲が抑えられ、暴飲暴食しなくなる。小さなジャガイモ2つで満足だった。
夜になっても、料理や、洗濯、読書など、活動したい気持ちに、歯止めがかからなかった。
そして、今まで、早朝に書いていたnoteも夜中に書き終えた。
明日は、早朝から朝日記、朝ヨガ、朝ピアノなどできるはずだ。
一日一万歩の飛躍は、これからのお楽しみだ。
宣言したのだから、恥ずかしい結果とならないように、努力したいと思う。
それにしても、
朝散歩の魔力は
スゴイ、の一言だ。
まだちゃんと動く体に感謝して、
継続を心がけたい。