七草粥と人日の節句
西暦2023年1月7日(土)
旧暦師走十六日
大潮
蟹座の満月
新しい鞄。
自分だけの荷物を入れて、
時刻表をみる。
〜和暦日々是好日より
小寒
第六十七侯 芹乃栄(せりすなわちさかう)
西暦2023年1月6日(金)〜9日(月)
旧暦師走十五日から師走十八日まで。
1月7日は
『人日の節句』
中国の古い(占い)の習俗に由来しています。
その昔、1月1月の元日から6日までの各日に、
動物を当てはめた占いが行われていたといいます。
1月1日は鶏を、
1月2日は狗(犬)を、
1月3日に羊を、
1月4日に猪(豚)を、
1月5日に牛を、
1月6日に馬を、
そして、1月7日に人を占っていたことにより、
『人日』(人を占う日)としたそうです。
また、それぞれの日に当てはまっている動物は、
その日だけは殺さないようにしていたところから、
『人日』である1月7日は『人を大切にする』ということで、
犯罪者の罪を無効とすることも行われていたようです。
日本には平安時代に『人日の節句』の風習が伝わり、
江戸時代には、『人日』が五節句の一番最初の節句と定められました。
そして
1月7日はは
『七草粥』の日
七草粥の風習も、中国から伝わってきたものとか、、
古代中国から、人日の日、1月7日には、
邪気を払って一年間の無病息災を願うために、
7種類の野菜が入った 吸い物を食べる風習があったそうです。
また、日本では、年の初めに、七つの野草の若菜を摘んで、
新しい生命力をいただく『若菜摘み』(わかなつみ)という習慣があったそうで、
平安時代に、中国の吸い物を食べる習慣が日本に伝えられ、
日本の『若菜摘み』の伝統とが相まって、
1月7日に七つの若菜を入れたお粥である『七草粥』をいただき、
一年の豊作と無病息災を願う風習ができあがったといわれています。
平安時代に四辻(よつつじ)の左大臣が詠んだ
『せりなづな 御形(ごぎょう)はこべら 仏の座 すずなすずしろ これぞ七草』
という短歌が由来になっているといわれています。
その後、江戸時代になると『七草粥を食べること』が幕府の公式行事となって、
庶民の間にも広がっていったようです。
七草粥は、お正月の飲み過ぎ、食べ過ぎで疲れた胃を労わるためだけの食べ物ではなく、
『人日の節句』のお祝いとしての食べ物であり、
一年の豊作と無病息災を願う者と思っていただきたいと思います