夏バテを感じる身体におすすめの漢方薬
西暦2022年8月26日(金)
旧暦文月廿九日
処暑
綿柎開(わたのはなしべひらく)
今日で文月(旧暦7月)が終わります。
今年は6月に入ってすぐに気温が上がり、蒸し暑い日が早い時期から続きました。
いわゆる『夏負け』『夏バテ』にあたる、
暑さによる倦怠感や食欲不振を訴える方が6月から一気に増えたそうです。
そこで、
『夏バテ』に特化して良く使われる『清暑益気湯』(セイショエッキトウ)
と言う漢方薬が本当に良く処方され、今年はグッと使用量も多かったと聞きました。
『清暑益気湯』(セイショエッキトウ)は、
夏の暑さで弱った胃腸を丈夫にし、体力の回復を助ける作用があります。
暑さに弱い人で、倦怠感や食欲不振、また軟便や下痢をともなう症状の方に良く使われています。
清暑益気湯の構成生薬(自然の草や木からとったお薬に使われるもの)
人参(ニンジン)滋養強壮作用
蒼朮(ソウジュツ)水分循環をよくする
麦門冬(バクモンドウ)体液を補充する
陳皮(チンピ)健胃・消化作用
黄耆(オウギ)栄養状態をよくし汗を調節する
黄柏(オウバク)健胃・消化作用
当帰(トウキ)血行をよくし体をあたためる
五味子(ゴミシ)収斂作用により過度の発汗を防ぐ
甘草(カンゾウ)緩和作用
『清暑益気湯』
『清暑』とは暑さによる病気の原因を『清涼』とするという効能の意味ががこめられていると言います。
『益気』とは『気を益す』すなわち『元気をだす』という意味となります。
明の時代の『医学六要』という古典の書の中で紹介されている処方のひとつです。
適応される『証』(体質)は、『虚証』(虚弱)
暑さによる
疲労感、無力感、息切れ、食欲減退、口の渇き、咽の渇き、尿量の減少、
発熱、腹痛、下痢など、、、
そんな症状が出てきたら試してみるのも良いかもしれません。
わたしも今服薬しています。
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