マクロビアン薬剤師 ひらたけを食す
マクロビアン薬剤師 ひらたけを食す
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。
調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』
わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。
本日は
旧暦如月廿五日
晴明
玄鳥至
西暦2021年4月6日
今朝はまた風がずいぶんと冷たく、温かい飲み物で、手を温めたくなるような、
朝の通勤となりました。
暦の上での春は終盤に差し掛かっていますが、三寒四温はまだ続くようです。
さて、今日はキノコのお話。
マクロビアンは、出し汁に昆布と椎茸を使って、陰陽のバランスを取ることが多いのです。
陽性なお出しとして昆布。
陰性なお出しとして椎茸です。
わたしはどちらかと言うと、身体を陰性から中庸に持っていく目的で、
昆布出汁を多く使っています。
実は、電子書籍の中でも書いていますが、椎茸に苦手意識があることも要因の一つかもしれません。
椎茸以外のキノコ類は好きなので、よくいただきます。
中でも『ひらたけ』は今、最も注目して、積極的に摂りたいビタミンが含まれているので、
意識していただいています。
そのビタミンは
◎ビタミンB3のナイアシン(ニコチン酸)
ビタミンB3のニコチン酸の不足は、自覚症状がほとんどないため、
健康診断などの検査でも見落とされやすい欠乏症です。
しかしながら、その欠乏は、
体力の低下、骨代謝の異常、免疫力の低下、皮膚や粘膜の老化、物忘れ、など、
加齢によって起こる諸症状の原因になっています。
それほどに大切なビタミンなのですが、含んでいる食品があまりないのが現実です。
しいてあげるのならば、
お米(米糠が取れる状態の玄米か分付き米)、ひらたけ、大粒ピーナッツ、深煎りのコーヒーなどですが、本当に少ないです。
ひらたけは、キノコでありますので、食物繊維も豊富で、ビタミンDも含まれています。
ごま油との相性も良いので、色々なメニューも考えられます。
ブナしめじに押され気味で、生産量も少ないですが、積極的にいただいているキノコの一つです。